アダムス前NY市長、ミームコイン「NYC Token」の不正疑惑を否定

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崩壊する金色のデジタルトークンを背に毅然とした表情を見せるエリック・アダムス氏

エリック・アダムス前NY市長が立ち上げたミームコイン「NYC」で価格操作疑惑浮上。運営の資金引き出しで暴落したが同氏は関与を否定。

エリック・アダムス前ニューヨーク市長は15日、自身が関与して立ち上げた暗号資産(仮想通貨)を巡る不正疑惑について、関与を否定する声明を公表した。

アダムス氏は12日、ニューヨークのタイムズスクエアで記者会見を開き、新たなミームコイン「NYC Token」を発表。

同トークンは、反ユダヤ主義への対抗策やブロックチェーン教育に関する取り組みへの資金調達を目的としていると説明されていた。

しかし、取引開始直後から価格が急落し、市場では運営側による不透明な資金移動があったのではないかとの疑念が浮上している。

こうした状況を受け、アダムス氏は投資家資金の移動や私的な利益の取得を否定し、疑惑を払拭する姿勢を示した。

NYC Token価格の暴落と疑惑の浮上

エリック・アダムス前ニューヨーク市長が発表したNYC Tokenは、初期時価総額が一時6億ドルに達したものの、取引開始直後に価格が急落。

1トークンあたり50セントから9セント満まで下落し、約80%の価値を失った。この暴落の背景には、流動性プールからの資金引き出しがあると指摘されている。

ブロックチェーンのデータ分析によると、トークン関連のウォレットが取引開始から約30分後に、流動性プールから243万ドル相当のステーブルコインUSDCを引き出した。

その後、150万ドルがプールに戻されたものの、差額の約93万2000ドルの行方は不明だという。この一連の動きにより、多くの市場参加者が損失を被った。

分析企業のデータでは、トークンを購入した約4300人のトレーダーのうち60%が損失を計上し、その中には10万ドル以上の損失を被った者も15人いた。

アダムス氏は在任中、「ビットコイン市長」として知られるほど仮想通貨推進派だったが、今回のプロジェクトは技術的な信頼性に疑問が呈され、投資家の間では慎重な判断が求められている。

前市長側の反論と市場の反応

疑惑を受け、アダムス氏の広報担当者は15日、不正関与を否定する声明を発表。

「アダムス氏が資金を移動させたという報告は虚偽であり、証拠は存在しない」と説明するとともに、プロジェクトへの関与は個人的な金銭的利益を目的としたものではないと強調した。

プロジェクト運営チームも、流動性引き出しはマーケットメーカーによる取引調整の一環であり、資金を持ち逃げしたものではないと釈明している。

一方で、アダムス氏がプロモーション中に「ブロックチェーン」を「ブロックチェンジ」と言い間違える場面もあり、技術的理解度への懸念も広がっている。

現在、NYC Tokenの価格は底値から若干回復し、13セント前後で推移している。

アダムス氏は過去にも市の公式コインとして「NYCCoin」を推進したが、最終的に取引停止に追い込まれた経緯がある。

今回のNYC Tokenも政治的メッセージを含んだミームコイン的側面が強く、市場の評価は依然として定まっていない。

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CryptoDnes日本語版暗号資産アナリスト。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインからアルトコイン、RWAに至るまで、多様な分野での投資経験を積む。25年よりCryptoDneに参画。
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