欧州仮想通貨運用大手コインシェアーズ、米ナスダックに上場
仮想通貨運用会社コインシェアーズが、12億ドル規模のSPAC合併を経て米ナスダックに上場。ビットコインETFなどの商品展開を加速。
欧州の暗号資産(仮想通貨)運用会社大手のコインシェアーズは1日、米ナスダック市場への上場を果たした。
同社は、特別買収目的会社(SPAC)であるVine Hill Capital Investment Corp.との合併を完了した。この合併による企業価値は約12億ドルに上る。
新会社としてCoinShares PLCを設立し、ティッカーシンボル「CSHR」で取引を開始した。
12億ドル規模のSPAC合併で米国進出
同社は運用資産残高が60億ドルを超える欧州最大の仮想通貨運用会社だ。
欧州の仮想通貨上場取引型金融商品(ETP)市場で約34%のシェアを握り、首位に立っている。
資産管理や取引、証券など多岐にわたる39のプロダクトを展開し、業界内で確固たる地位を築いている。
今回のナスダック上場を通じて、米国の機関投資家も同社の金融商品にアクセスしやすくなる。上場にあたり、機関投資家から5,000万ドルの資金調達枠も確保している。
ブラックロックやフィデリティといった世界的な運用会社と肩を並べる存在として、さらなる事業拡大を目指す構えだ。
米国市場での成長
今回の米国上場は、世界最大の資本市場である米国の機関投資家層へアプローチする狙いがある。
ビットコイン(BTC)のETFを含む米国向け商品の成長を加速させる方針だ。
特に米国で承認されたビットコインETFへの関心は高く、市場拡大の起爆剤として期待されている。
また、急速に変化する米国の規制環境にいち早く対応し、市場の需要に応える目的も含まれている。
コインシェアーズのジャン・マリー・モグネッティCEOは、今後の戦略的な方向転換を強調した。従来の欧州を中心としたETP提供にとどまらず、米国市場を重視した多様な資産運用会社へと進化するという。
企業買収やアクティブ運用、分散型金融(DeFi)の分野にも注力し、新たな収益源を開拓していく計画だ。
同社は10年以上の歴史を持ち、英王室領ジャージーに本社を構え、複数の国に拠点を置いている。
米証券取引委員会(SEC)やフランス金融市場庁(AMF)など、各国の規制当局の監督下で事業を展開してきた。
最近ではサークルなどの仮想通貨関連企業の上場が続いており、同社も株式市場での資金調達を通じて米国での事業基盤を強固にしていく。


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