11/17イーサリアム相場分析|3000ドルラインの攻防が焦点に
11月のイーサリアム相場は一時3050ドルまで下落。取引所残高の減少は蓄積の可能性を示唆し、今後は3000ドル前後での攻防が鍵となる。
イーサリアム(ETH)は11月17日時点で3173ドル前後を推移し、2025年の年初来高値である4900ドル台から約35%下落した。
急落の背景には、現物イーサリアムETFからの資金流出が続いたことに加え、先物市場でのポジション解消が相次いだことがある。
年初に約13億ドルの資金流入を受けていたETFは、直近6日間で累計2億6000万ドル超の資金が引き揚げられ、総保有額は約200億ドル規模にまで縮小。
米国投資家のリスク回避姿勢が強まり、市場構造の脆弱性が改めて浮き彫りとなった。
イーサリアム相場、ETF償還と先物OI急減で下押し
イーサリアム価格は、ブラックロックのETF商品「ETHA」で1億7500万ドル規模の償還が発生したことを受け、短期的なリスク回避が強まる中で3050ドル付近まで下落した。
先物市場でも10月以降、オープンインタレスト(OI)が50%以上縮小し、約40億ドル規模へと後退。レバレッジポジションの巻き戻しが急速に進み、流動性の低下と市場の脆弱性が一段と際立つ展開となった。
この流動性後退は、米金利動向や地政学的リスクの高まりといったマクロ環境の不透明感と歩調を合わせ、投資家心理を冷え込ませている。
11月14日にはETF全体で1億7790万ドルの資金流出が記録され、グレースケールのETHEも1980万ドルのネット流出に見舞われた。
一方で、機関投資家による総保有額は約300億ドル規模を維持しており、長期資金の粘り強さは見られるものの、市場の主導権は依然として短期の売り圧力に握られている。
他方、オンチェーンデータはこうした弱含みの相場とは対照的に、市場の蓄積基調を示唆する。
取引所に保管されるETH残高は7月の1636万 ETHから、11月17日時点で1196万 ETHへと減少。直近30日だけでも70万 ETH以上が引き出された。
こうした供給フットプリントの縮小は、売却余力の低下につながるもので、大規模な調整局面の後半にしばしば観測される蓄積パターンと整合する。
さらに、流動性が3600〜3900ドル帯に集中していることから、休眠ロングの巻き戻しが価格押し上げの要因として機能する可能性も残されている。
イーサリアム、3000ドル攻防が鍵|下落基調強まるも反転余地も残存
出典:TradingView ETH/USD 日足(2025年6月~現在まで)
日足チャートでは、イーサリアムの調整局面がよりはっきりしてきた。
11月上旬には、20日移動平均線が100日線を下抜けるデッドクロスが確定し、5月から続いていた上昇トレンドに明確なブレーキがかかった格好だ。
8月後半の4900ドル台をピークに、高値・安値ともに切り下がる流れが続いており、市場は売り優勢の状態にある。
また、7月安値である3370ドルを11月15日に割り込んだことで下落に勢いがつき、現在は3000ドル前後の心理的な節目を巡る攻防が短期トレンドの分岐点となっている。
RSIは36付近で推移しており、買われ過ぎ・売られ過ぎのいずれでもない中立ゾーンにあるため、しばらくは方向感の定まりにくい展開が続く可能性がある。
出来高の分布を表すボリュームプロファイルを見ると、3000ドル付近には厚めの売買が集中しており、短期的な下支えとして機能しやすい。
一方で、上方向では3400ドル周辺に流動性の薄いエリアが広がっており、このゾーンを抜ければショートカバーが発生し、一時的に上昇が加速する展開も想定される。
反対に、3000ドルを日足終値で割り込むと、次の下値目途は過去レンジの下限である2500ドル近辺まで視野が開ける。
逆に、20日線の位置する3700ドル付近を終値ベースで明確に取り戻せれば、売り圧力が後退したサインとなり、短期的には戻り基調に転じる可能性が高い。
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