SC銀行とサークルが提携|USDC発行・償還サービス開始へ
スタンダードチャータード銀行はCircleと提携し、機関投資家向けにUSDCの発行と償還サービスを開始した。
スタンダードチャータード銀行は2日、暗号資産(仮想通貨)企業サークルと提携し、機関投資家向けにUSDCの発行と償還サービスを開始した。
大手銀行による初の統合的なUSDC提供
適格な機関投資家は今回の提携を通じて、サークルに直接口座を開設することなく、USDCの発行や償還が可能になる。
スタンダードチャータード銀行によると、グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB)として、このような統合的なUSDCアクセスを提供するのは初めての事例だ。
初期段階として、ドバイ国際金融センター(DIFC)の拠点を通じてサービスが提供される。
この取り組みは、法定通貨の銀行業務とデジタル資産インフラ、そしてパブリックブロックチェーンのネットワークをつなぐ橋渡しとして位置づけられている。
同行は、オンチェーンでの決済や資金管理、流動性管理など、機関投資家の多様なニーズに対応することを目指している。将来的な決済関連のユースケースも見据えた設計となっている。
発表によると、今回の動きは規制されたステーブルコインインフラに対する機関投資家の需要の高まりを反映したものだ。
同行は、銀行業務や市場、カストディ(保管・管理)など幅広い分野におけるデジタル資産戦略の一環として、この新サービスを展開している。
厳格な管理体制と今後のグローバル展開
今回のサービスにおける重要な要素は、銀行レベルの厳格な管理体制が敷かれている点だ。
サークルのステーブルコインインフラが、スタンダードチャータード銀行のガバナンスやコンプライアンス、リスク管理の枠組みに統合されている。
機関投資家はサークルと個別の関係を管理する手間を省きつつ、安全にステーブルコインの機能を利用できる。
同行は、今回のドバイでのサービス開始をグローバルなステーブルコイン事業の第1段階と位置づけている。
今後は規制当局の承認や市場の準備状況を見極めながら、他の市場への展開も計画している。アラブ首長国連邦(UAE)とDIFCは、規制されたデジタル資産活動の重要なハブとして注目を集めている。
初期の展開場所としてドバイが選ばれた背景には、規制環境と市場発展の両面での利点がある。
サークル側も、機関投資家がコンプライアンス基準を維持しながら決済や財務業務にUSDCを活用できるようになると強調している。
世界的な大手銀行がステーブルコインのインフラを伝統的な銀行システムに直接組み込んだことは、仮想通貨業界にとっても大きな節目となる。


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