ETHLend、2026年に再始動|BTC担保のDeFiレンディングが復活か
Aave創設者がETHLendを2026年に再始動すると発表。ラップドトークンではなくネイティブなビットコインを活用する方針を示した。
DeFiプロトコルAaveのスタニ・クレチョフ創設者は22日、かつて提供していたレンディングサービス「ETHLend」を2026年に復活させる計画を明らかにした。
同氏はXで2018年当時のユーザーインターフェース画像を公開し、「2026年に再始動する」と宣言。ETHLendの原点となる初期デザインを紹介しつつ、プロジェクトの再開を正式に約束した。
またクレチョフ氏は、「当時ステークされていたビットコインは、カプセル化されたものではなく本物のビットコインだった」とも言及し、初期DeFi時代の技術的背景を振り返った。
ネイティブビットコインへの回帰と技術的挑戦
ETHLendは2017年に誕生した暗号資産(仮想通貨)レンディングプロジェクトで、現在のAaveの源流にあたるサービスだ。
2018年にAaveへと進化して以降、イーサリアム(ETH)を中心としたDeFiエコシステムでは、ラップドトークンを用いることが一般化し、多くのプロトコルがこれらの合成資産に依存してきた。
今回の再始動計画で特に注目されているのは、こうしたラップド資産ではなく、ネイティブなビットコイン(BTC)を担保として直接扱うという点だ。
これにより、他チェーンへのブリッジを介さずに運用できるため、資産移動時のリスクを大幅に軽減できると期待されている。
このアプローチは、クレチョフ氏が掲げる「オープンファイナンス」および「許可不要のシステム」という理念と一致しており、初期DeFiの精神を取り戻す動きとも言える。
もっとも、ビットコインのスマートコントラクト機能には依然として制限があり、ネイティブビットコインを活用した高度なレンディングや仮想通貨担保ローンを構築するには技術的ハードルが依然として高い。
とはいえ、新たなソリューションが提示される可能性もあり、ETHLend再始動がビットコイン活用の新たな局面を切り開くのではないかと期待が高まっている。
Most interesting part was that the Bitcoin collateral was real Bitcoin, no wrappers.
In 2026, we will bring ETHLend back, I promise. https://t.co/o1JIiiRmUs
— Stani.eth (@StaniKulechov) November 22, 2025
DeFi市場への影響とAaveの成長戦略
DeFi市場では、ユーザー基盤をさらに拡大するため、異なるブロックチェーン間の互換性向上やネイティブ資産の直接統合が急速に進んでいる。
クレチョフ氏の今回の発言は、その潮流の中でも特に注目度が高いビットコインとDeFiの直接的な橋渡しを目指す戦略的な一手と位置づけられる。
ETHLendの復活は、ラップド資産のセキュリティリスクを懸念し、これまでDeFi参加をためらってきたビットコイン保有者の需要を取り込む可能性がある。
これにより、DeFi全体への新たな流動性流入が期待され、エコシステムの深い活性化につながるとの見方も強い。
Aave自体も堅調な成長を続けており、2025年の収益は8627万ドルに達した。強固な財務基盤を背景に、同社は機関投資家からの需要が高まりつつあるビットコイン関連のDeFiソリューション強化へ明確に舵を切っている。
こうした動きは、分散型金融の進化を加速させるだけでなく、今後の仮想通貨市場における投資テーマにも大きな影響を与える可能性があり、DeFi業界における重要な転換点として注目されている。

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