CMEグループ、ビットコイン先物の24時間365日取引を開始へ
CMEグループは仮想通貨先物の24時間365日取引を開始する。週末の価格差「CMEギャップ」は消滅へ。
世界最大のデリバティブ取引所であるCMEグループは29日、暗号資産(仮想通貨)先物およびオプションの24時間365日取引を開始する計画を明かした。
週末の取引停止を廃止し現物市場に追従
CMEグループは、29日よりビットコイン(BTC)先物やマイクロビットコイン先物、関連オプションが対象となる。
これらは電子取引プラットフォーム上で継続的に売買される予定だ。従来の週5日間の取引体制から、現物市場の動きに合わせた年中無休の環境へと移行する。
これまで同社の仮想通貨先物は、米国時間の金曜午後から日曜夕方まで取引が完全に停止していた。
一方で主要な仮想通貨取引所の現物市場は週末も動いている。
そのため、金曜の終値と日曜の始値の間に価格の空白が生じることが常態化していた。この現象は仮想通貨界隈で「CMEギャップ」と呼ばれ、広く認知されてきた。
多くの市場参加者が、その後の取引でこのギャップが埋まることを予測して売買を行っていた。
新たなスケジュールでは、週末の完全な取引停止は廃止される。代わりに、ごく短いメンテナンス時間が設けられるのみとなる。
休日の取引も可能となり、システムの安定性を保ちながらほぼ途切れることのないアクセスが提供される。市場参加者は週末の価格変動に対しても即座に対応できるようになる。
機関投資家の需要増加と競争激化が背景に
今回の取引時間拡大の背景には、機関投資家の参加増加と取引規模の急拡大がある。報道によると、同社の仮想通貨商品の年間想定元本は数兆ドル規模に達している。
顧客からは、眠らない現物市場に合わせてリスクを管理できる柔軟な環境が強く求められていた。週末をまたぐことなく、継続的にポジションを調整したいという需要が高まっていたのだ。
また、24時間取引を基本とする海外の無規制取引所との競争も大きな要因となっている。同社は米国の規制下にある安全な環境で年中無休の取引を提供し、機関投資家の資金を取り込む狙いがある。
金曜夜から日曜夜にかけて成立した取引の清算や決済は、翌営業日に処理される仕組みだ。既存のコンプライアンス体制との整合性を保ちながら、利便性の向上を図っている。
この変更が実施されると、長年親しまれてきたCMEギャップは事実上消滅すると予想される。短いメンテナンス時間では、ビットコインのチャート上に明確な空白を作るほどの価格差は生まれにくいからだ。
ギャップを狙った従来の取引戦略は通用しなくなる可能性が高い。今後は規制された市場への資金流入が進み、週末の流動性や価格変動の傾向にも変化が生じると考えられる。


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