イーロン・マスク氏、BTCをエネルギーに基づく価値と再定義
イーロン・マスク氏が、ビットコインの価値はエネルギーに裏付けられていると発言。エネルギーは偽造できないと強調した。
テスラのイーロン・マスクCEOは14日、自身のX(旧ツイッター)で、ビットコイン(BTC)の本質的価値を改めて強調した。
同氏は、激化するAI開発競争の資金を各国政府が紙幣増刷で賄う可能性に言及した内容だった。
ビットコインはエネルギーに基づいており、偽の法定通貨は発行できてもエネルギーを偽造することは不可能だと述べた。
True.
That is why Bitcoin is based on energy: you can issue fake fiat currency, and every government in history has done so, but it is impossible to fake energy.
— Elon Musk (@elonmusk) October 14, 2025
環境批判から一転、エネルギー消費を利点と評価
この発言は、マスク氏の以前の立場からの大きな転換を示すものだ。
テスラは2021年、ビットコインマイニングの環境負荷を理由に、同仮想通貨による車両購入の受付を停止していた経緯がある。
ビットコインのエネルギー集約的なプルーフ・オブ・ワークの仕組みを、欠点ではなく信頼性の根幹をなすものと位置づけ。
これは、政府機関への信頼に依存する法定通貨とは異なり、検証可能な現実世界のエネルギー消費に基づいているためだ。
ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスのデータによると、テスラのビットコイン保有量は1万1509BTCで、時価総額約12億5000万ドルを超えている。
同社は2021年初頭に15億ドル相当のビットコインを購入したが、2022年初頭に保有量の75%を売却した。
市場の成熟と冷静な反応
マスク氏の発言の背景には、AI開発への政府支出拡大がある。
紙幣増刷による法定通貨の価値希薄化に対するヘッジとして、ビットコインの役割を捉えているようだ。
また、ビットコインマイニング業界が再生可能エネルギーの利用へ移行していることも、同氏の考えに影響を与えた可能性がある。
業界専門家によると、現在ビットコインマイニングの55%以上が再生可能エネルギーを使用。
これは2021年にマスク氏がテスラによるビットコイン決済再開の条件として設定した50%の閾値を超えている。
一方で、マスク氏の発言後も市場の反応は限定的だった。
ビットコイン価格は約11万2000ドル付近で推移し、大きな変動は見られなかった。

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