BTC価格高騰で予測モデル崩壊|CryptoQuantのCEOが理論撤回

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ビットコインのクジラが機関投資家を象徴するビルに変化するイラスト。市場構造の変化を示している。

オンチェーン分析企業CryptoQuantのCEOが、機関投資家の台頭でBTC市場構造が変化したとし、従来のサイクル理論の終焉を宣言した。

ブロックチェーン分析企業CryptoQuantのKi Young Ju CEOは25日、従来のビットコイン(BTC)サイクル理論が終了したと宣言し、自身の予測モデルがもはや有効ではないことを認めた

Ju氏はこれまで、クジラと呼ばれる大口保有者が買い集める時期に蓄積し、個人投資家が市場に参入した際に売却するという理論を提唱。しかし、ビットコイン価格が予想に反して高騰したことを受け、理論の陳腐化を認める形となった。

従来のサイクル理論の崩壊

Ju氏は自身の理論に基づき、2025年3月にビットコインの強気相場が8万ドルで終了したとの見解を示していた。しかし、ビットコイン価格はその後も上昇を続け、7月には12万3000ドルを超える史上最高値を更新した。

この価格動向を受け、同氏は自身の理論が現在の市場環境に適応できなくなったことを公式に認めた。さらに、3月と4月に8万ドル前後での売却を促した過去の弱気な見解について謝罪した。

CryptoQuantの分析によると、Bull Market CycleスコアやMVRV比率といった伝統的なオンチェーン指標も、ビットコインが8万ドル付近にあった際に弱気市場を示唆。現在の市場では機能不全に陥っていることが確認されている。

機関投資家の台頭が市場を再定義

Ju氏は理論が崩壊した主な要因として、機関投資家の予想を上回る市場参入を挙げている。現在、市場では古いクジラが投機的な個人投資家ではなく、企業の財務部門やETFといった新しい長期保有目的の機関投資家へビットコインを売却する動きが活発化している。

この構造変化により、保有者全体の数が増加し、投機的な個人の活動が減少した。結果として、より安定的で機関投資家主導の市場が形成されつつある。

オンチェーンデータもこの変化を裏付けており、過去2年間で個人投資家の保有比率が大幅に低下し、長期保有者がトレーダーを上回る状況だ。

アナリストのBurakkesmeci氏は、現在の市場を「静かで、スマートマネーが舞台に立っている」と表現し、2021年に見られたような個人投資家の熱狂的な動きは見られないと指摘する。

この市場構造の成熟は、ビットコインが投機的な取引対象から、長期的な価値保存手段へと移行しつつあることを示しているのかもしれない。

このような変化は、暗号資産(仮想通貨)市場全体の成熟を示唆している。また、価値の安定性を求める機関投資家の間では、米ドルなどに連動するステーブルコインの利用も一般的となっている。

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CryptoDnes日本語版暗号資産アナリスト。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインからアルトコイン、RWAに至るまで、多様な分野での投資経験を積む。25年よりCryptoDneに参画。
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