BTQテクノロジーズ、ビットコインの耐量子技術をテスト実装
BTQテクノロジーズはビットコイン量子テストネットでBIP-360を実装した。量子コンピューターの脅威から仮想通貨を守る新技術が稼働。
BTQテクノロジーズは19日、テストネットのバージョン0.3.0において、新たなビットコイン改善提案360(BIP-360)を稼働させた。
量子コンピューターの脅威に備える新技術
BIP-360は、「Pay-to-Merkle-Root(P2MR)」と呼ばれる新しい出力方式を導入する。既存の仕組みと似た機能を持ちながら、量子コンピューターの攻撃に弱い部分を排除している。
公開鍵を直接さらすことなく取引を完了できるため、安全性が大幅に向上する。
今回の実装には、遠隔手続き呼び出し(RPC)の完全なサポートが含まれている。利用者はテストネット上で、P2MRを用いた取引の作成や署名、送金を実際に行うことができる。
アドレスの作成から取引の承認まで、一連のプロセスが正常に機能することが確認された。
高まるセキュリティ対策の重要性
業界の予測では、量子コンピューターが2年から5年以内にビットコインの暗号技術を破る可能性がある。
現在、約665万BTCが公開鍵をさらした状態のまま保管されている。その価値は約7450億ドルに上り、ネットワーク全体にとって大きな課題となっている。
米国連邦政府は、2035年までに現在の暗号技術を完全に廃止する方針を打ち出している。各国の政府やインフラ事業者は、量子耐性を持つシステムへの移行計画を急いでいる。
このような規制の動きが、新しいセキュリティ技術の実用化を後押しする形となっている。
ビットコイン量子テストネットは、すでに50以上のマイナーが参加し、10万以上のブロックを生成している。活発なオープンソースコミュニティが形成されており、実用的な展開に向けた基盤が整いつつある。
BTQテクノロジーズは今後、量子耐性を持つマイニングプールの構築など、包括的なインフラ整備を進める計画だ。
セキュリティサービスや決済インフラなど、長期的な商業化の機会も見据えている。新しい技術が実際のネットワークでどのように機能するかを理解するための、重要な検証の場となる。


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