アーサー・ヘイズ氏は、BTCの最近の下落は一時的だと分析。「通貨印刷機が愛国的な義務を果たす準備を整えているだけ」と表現。
暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ共同創設者は23日、ビットコイン(BTC)の最近の下落は一時的なものだとの見解を示した。
同氏によると、ビットコインが一時的に10万ドルを下回ったことを「通貨印刷機が愛国的な義務を果たす準備を整えているだけ」と表現し、この弱さが一過性であると強調した。
BTC価格は、米国がイランの核施設3カ所に対して軍事攻撃を実施したと発表したことを受け、1BTC=10万ドルを下回る下落を見せている。
Do you hear that? … it’s the sound of the money printers revving up to do their patriotic duty. This weakness shall pass and $BTC will leave no doubt as to its safe haven status. pic.twitter.com/PTfZaAXFp7
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) June 22, 2025
ヘイズ氏は、マクロ経済の不確実性が高まる中、価値の保存手段としてのビットコインの強靭性を繰り返し強調している。
最近の価格は10万ドルを割り込むなど変動を見せたが、同氏は強気の姿勢を崩さない。
この価格の弱さは、地政学的および金融的な要因による一時的な段階だと特徴づけている。
同氏はまた、従来の安全資産である金との対比でビットコインの有用性を語る。通貨価値の下落や中央銀行の介入に対するヘッジとしての役割を重視している。
ヘイズ氏は、世界の中央銀行による積極的な金融緩和策への反応として、ビットコインの価格変動を捉えている。法定通貨のインフレとは対照的に、ビットコインの希少性が際立つと主張する。
特に、米連邦準備制度(FRB)の政策転換が重要な要因となる。同氏は、FRBが経済安定化のために市場にドルを供給する量的緩和へ移行した場合、ビットコインは2025年に25万ドルまで急騰する可能性があると予測している。
一方で、米中間の貿易政策や関税発表を巡る懸念が、リスク回避の動きを生んでいる。これが仮想通貨市場への短期的な圧力になっていると分析する。
ヘイズ氏は自身の戦略として、7万6,500ドルから9万ドルの間でビットコインを積極的に買い増していることを明かした。
ビットコインが11万ドルを超えるとアルトコインのシーズンが始まると見ており、その前に20万ドルへの高騰を期待している。
また、イーサリアム(ETH)がソラナ(SOL)などの他のアルトコインに対する優位性を取り戻すと予想する。
その理由として、イーサリアムのインフラ改善とネットワーク需要の向上を挙げた。
ヘイズ氏はまた、ポートフォリオの20%を金に配分していることも明らかにしている。金は、システミックリスクに対する分散手段として、ビットコインを補完する役割を果たすと考えている。
ただし、一部の支持者が「10万ドル以下は贈り物であり、自由を積み増すチャンス」と主張する一方で、同氏の以前の「10万ドルを下回らない」という予測と現在の状況とのギャップに疑問を呈する声もある。
テキサス州知事は、州のビットコイン準備金を保護する法案に署名。州によるビットコイン投資を許可する別の法案の決定が待たれる。
ビットコインETFが9日連続の資金純流入を記録した一方、イーサリアムETFは純流出となり、両資産への投資家の見方の違いが浮き彫りに。
遠隔医療のKindlyMDとNakamoto Holdingsは、BTCを主要準備資産とするため、約75億円の追加資金を調達。
ヘルスケア企業プレネティクスがビットコイン財務戦略を採用した。29億円相当のBTCを取得し、元OKX幹部を役員に任命した。