ファイアブロックス、ステーブルコイン決済ネットワークを始動
ファイアブロックスが機関向けグローバル決済ネットワークを立ち上げ。40以上の企業が参加し、ステーブルコイン送金の簡素化を目指す。
暗号資産(仮想通貨)技術プロバイダーのFireblocks(ファイアブロックス)は4日、新たなステーブルコイン決済ネットワークの立ち上げを明らかにした。
名称はFireblocks Network for Paymentsで、企業間のステーブルコイン取引の円滑化を目指す。
評価額80億ドルの同社が主導するこの取り組みには、40以上の金融機関が参加する。
The Fireblocks Network for Payments has landed.
A unified layer for global stablecoin payments across 100+ countries.
→ Open
→ Compliant
→ Built for productionNo more patchwork. This is the infrastructure stablecoins needed.
Read the exclusive announcement with…
— Fireblocks (@FireblocksHQ) September 4, 2025
機関投資家の需要に応える新決済網
このネットワークは、100カ国以上でステーブルコインによる支払いを円滑にすることを目指している。
現在、金融機関がステーブルコイン決済システムを導入する際、地域ごとに異なるプロバイダーとの個別で高コストなAPI統合が必要となり、大きな障壁となっていた。
ファイアブロックスの新しいネットワークは、統一されたAPIとワークフローを提供することで、こうした課題を解決する。
ステーブルコイン発行企業サークル社や決済大手ストライプ社に買収されたBridge、Yellow Cardなどが参加し、送金や国際的な資金管理のための基盤を構築する。
これにより、企業は単一のプラットフォーム上で、世界的な決済フローを完全に管理できるようになる。
ファイアブロックスのマイケル・シャウロフCEO兼共同設立者は、「このネットワークはステーブルコイン決済の根幹となる。機関はあらゆるプロバイダーやブロックチェーンを横断して、安全に価値を移転できる」と述べている。
複数のステーブルコイン対応とコンプライアンス強化
このネットワークの大きな特徴は、複数のステーブルコインに対応している点だ。
サークル社のネットワークが自社のUSDCに特化しているのに対し、ファイアブロックスはUSDCやUSDTなど、さまざまなステーブルコイン間の相互運用性を実現する。
また、規制遵守も重視されている。コンプライアンスパートナーであるNotabeneやEllipticとの統合により、組み込み型のマネーロンダリング対策および本人確認フレームワークを提供する。
これにより、60以上の通貨とステーブルコインにわたって、リアルタイムでの規制遵守が可能になる。
機関投資家のステーブルコインへの関心は高まっており、ファイアブロックスは2025年7月だけで212億ドルの仮想通貨取引を処理した。
今回のネットワーク立ち上げは、伝統的な国際送金システムの非効率性を解決し、より迅速で低コストな代替手段としてステーブルコインの地位を確立する動きといえる。

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