テザー社のUSDT、5億ユーザー突破|市場の支配的地位強化へ

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地球儀の上で輝くテザー(USDT)のロゴと、世界中に広がるネットワーク

テザー社のUSDTが利用者5億人を突破し、総供給額も約1821億ドル。米国向け新ステーブルコインUSATの年内発行も計画。

ステーブルコインを発行するテザー社は21日、同社のテザー(USDT)が全世界で5億人の利用者に達したと明らかにした。

これは世界人口の約6.25%に相当し、銀行口座を持たない14億人の成人にとって代替的な金融インフラとして機能している。

同社パオロ・アルドイノCEOは、この達成を「歴史上最大の金融包摂である可能性が高い」と評価。

USDTの総供給量は発表時点で約1820億ドルに達しており、競合のサークル社が発行するUSDCを大きく上回る。

新興市場での普及が成長を加速

この達成は、テザー社が新興市場で展開する積極的な拡大戦略を反映している。

不安定な自国通貨や限られた銀行インフラを抱える地域では、送金や日常的な金融取引の手段としてUSDTの採用が急速に進んだ。

アルドイノ氏は、USDTがステーブルコインによる実社会での金融包摂の可能性を証明していると指摘。

同社はラテンアメリカ、アフリカ、東南アジアの地域社会と直接連携し、小売決済や個人間送金でのステーブルコイン利用を促進している。

テザー社は2025年第2四半期に、49億ドルの純利益を計上した。

同社は米国債の最大級の保有者の一つとなっており、保有額は1270億ドルを超えている。

規制環境の変化と競争激化

米国では、アルドイノCEOがドナルド・トランプ大統領と共に署名式に出席したGENIUS法が7月18日に成立した。

流通額が500億ドルを超えるステーブルコインに対し、年次監査と完全な流動資産による裏付けを義務付ける連邦規制の枠組みを創設した。

一方、EUの暗号資産(仮想通貨)市場規制は課題となっている。

欧州証券市場監督局は、取引所に対し2025年4月までに非準拠のステーブルコインの提供を停止するよう命じた。

欧州におけるUSDTの市場シェアは2024年11月の70%から2025年10月には60%近くまで低下した。

競争環境も変化しており、JPモルガンやシティグループといった伝統的な金融機関がステーブルコイン市場に参入。

アルドイノCEOは競争の脅威を認めつつも、テザー社の技術的優位性と市場理解の深さに自信を示した。

テザー社は、2025年末までに米国市場向けに設計された米ドル連動ステーブルコインUSATをローンチする計画を9月12日に発表。

USATはGENIUS法に準拠した設計となり、米国企業や機関投資家向けに提供される。

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CryptoDnesニュースライター
CryptoDnes日本語版ライター。2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。
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