米国立銀SoFi、ステーブルコインSoFiUSDを発行|FRB裏付け
米フィンテック企業SoFiは、国立銀行として初めて米ドル型ステーブルコインSoFiUSDを発行。即時決済や透明性の高い準備金モデルが特徴。
米フィンテック企業のSoFiテクノロジーズは18日、米ドルに連動するステーブルコインSoFiUSDの発行を開始した。
このステーブルコインは米ドルと1対1の価値で連動するように設計されている。裏付けとなる資産は連邦準備制度(FRB)に保有される現金で完全に確保されており、利用者は流動性や信用リスクを懸念することなく即時の償還が可能だ。
米国の国立銀行がパブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行するのは、今回が初めての事例となる。
FDIC加盟の国立銀行
SoFiのアントニー・ノートCEOは、従来の決済システムが抱える課題として「決済の遅さ、プロバイダーの分断、不透明な準備金モデル」を挙げた。
SoFiUSDはこれらの問題を解決し、24時間365日稼働する低コストで安全な決済手段を提供する。
同社は今後、銀行やフィンテック企業、プラットフォーム企業向けのインフラプロバイダーとしての役割を強化する方針だ。
企業顧客はSoFiの銀行グレードのインフラを活用することで、資金移動を効率化し、業務を合理化できるようになる。
SoFiはFDIC(連邦預金保険公社)に加盟する国立銀行であり、規制面での信頼性が高い。
これは、準備金の透明性が課題とされてきた他のステーブルコインとは一線を画す点であり、企業が安心して導入できる要因となる。
一般消費者への展開と今後の展望
現在、SoFiUSDは内部の決済活動に利用されているが、今後数ヶ月以内にSoFiの一般利用者向けにも提供される予定だ。
これにより、国際送金や日常の買い物など、幅広いシーンでの利用が期待されている。
特に通貨変動が激しい国の市場では、安定したドル建て資産としての需要が見込まれる。
また、同社の決済プラットフォームであるガリレオのパートナー企業にも、新たな決済手段として提供される計画だ。
今回の動きは、2025年初頭の通貨監督庁(OCC)による規制緩和を受けたものだ。
SoFiは11月にも国立銀行として初めて消費者向けの暗号資産(仮想通貨)取引サービスを開始しており、ブロックチェーン技術の導入を加速させている。
ノートCEOは、ブロックチェーンを「金融を根本的に変える技術スーパーサイクル」と位置付けている。
今回のステーブルコイン発行は、決済分野だけでなく金融全般における技術革新を推進する同社の戦略の一環だ。
市場では、USDTなどの既存通貨との競争激化も予想される。


必要な項目を入力して公開する