ビットコイン7.9万ドルまで下落、イーサリアムとソラナも続落

暗号資産（仮想通貨）市場は4日、24時間比で7.7％安の大幅な下落を記録し、時価総額は2.76兆ドル（約402兆円）から2.60兆ドル（約379兆円）へと後退した。

また、ビットコイン（BTC）は一時7.9万ドル（約1146万円）を下回る水準まで値を下げた。

この下落は市場全体の調整の一環として起き、仮想通貨市場の時価総額は約27%減少した。

イーサリアム（ETH）も約13%下落し、3220ドル（約47万円）から2810ドル（約41万円）程度まで値を下げた。

この市場の転換は、2025年1月にビットコインが10万ドル（約1450万円）を突破した際の急騰からの反転となった。

仮想通貨価格下落の主な要因

この下落には複数の要因が影響している。まず、経済政策の不確実性が挙げられる。経済政策や規制変更に関する懸念から仮想通貨投資家の間に慎重な姿勢が広がった。

規制に関する懸念も市場心理に悪影響を与えた。規制強化や政策転換への恐れから、投資家の動きが鈍化したと見られる。

また、いわゆる「クジラ」と呼ばれる大口投資家からの売り圧力も市場に重大な影響を及ぼした。特に高値圏での利益確定を狙った売却が相次いだ可能性がある。

海外取引所へのハッキング事件も市場の信頼を損なう要因となった。セキュリティ面での懸念が広がり、投資家のリスク回避行動につながった。

さらに、世界的な経済圧力や地政学的緊張も市場下落の背景にある。これらの要因が複合的に作用し、市場全体の調整を促したと考えられる。

市場の変動性と今後の見通し

2025年初頭の市場の変動性は、ビットコインが10万ドルを超えるという記録的な高値を付けた後に発生した。

しかし、経済指標、地政学的緊張、取引プラットフォームに関するインシデントなど、さまざまな要因が急速な市場調整につながった。

この状況は仮想通貨市場に固有の変動性を反映しており、多様なグローバルな影響により急速な反転が起こりうることを示している。

ソラナ（SOL）などの他のアルトコインも同様の下落傾向を示している。

歴史的に見ると、仮想通貨市場は下落局面から回復する傾向があり、今回の調整後の回復可能性も市場のファンダメンタルズが時間とともに改善するかどうかにかかっている。

専門家の間では、この下落が一時的な調整なのか、それともより長期的な下降トレンドの始まりなのかについて見解が分かれている。

今後数週間の市場動向が、中期的な価格トレンドを占う上で重要な指標となるだろう。

Mika Kuramoto

CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。