クラーケン、トークン管理会社マグナを買収|IPO準備を加速

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クラーケンのロゴからトークン管理ネットワークが広がるIPO準備の象徴的ビジュアル

クラーケンの親会社ペイワードがトークン管理プラットフォームのマグナを買収。約600億ドルの資産を管理する同社を取り込み、IPO準備を加速させる。

マグナ買収でトークンライフサイクル全体をカバー

暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンの親会社ペイワードは18日、トークン管理プラットフォームのマグナ(Magna)を買収したと発表した。取引は2月14日に完了しており、買収額は非公開だ。

マグナはトークンのベスティング(権利確定)、配布、コンプライアンス対応などを専門とするプラットフォームで、160以上の暗号資産プロジェクトを支援している。管理するトークン資産は約600億ドル(約9兆2400億円)に上る。

クラーケンの共同CEOアルジュン・セティ氏は、今回の買収について「二次市場での取引にとどまらず、トークンの初期調達から配布、長期的なエコシステム管理まで、トークンのライフサイクル全体をカバーする戦略の一環だ」と説明した。

マグナはペイワード傘下で独立したプラットフォームとして運営を継続する。

IPO準備と競争力強化が背景に

今回の買収は、クラーケンのIPO準備と密接に結びついている。同社は2025年11月に非公開でIPO申請を行い、2026年2月には上場企業に準じた形式で2025年の暫定財務情報を公開した。

金融アナリストは、上場を目指す取引所には「急成長ポテンシャルと、従来の金融機関に匹敵する安定性の両立」が求められると指摘する。

マグナの技術を取り込むことで、クラーケンはトークンの発行・配布・ステーキング・ガバナンス・コンプライアンスといった機能を自社で完結できるようになる。これまでは外部ベンダーに依存していた領域だ。

セティ氏は「市場は流通とアクセスを制する者に集約される」と述べ、トークン開発の初期段階からプロジェクト創設者と関わることで、機関投資家向けインフラプロバイダーとしての地位を確立できると強調した。

マグナの買収はクラーケンにとって過去1年間で6件目の案件となる。同社はこれまでに、2025年3月に米先物取引プラットフォームのNinjaTraderを15億ドル(約2310億円)で買収したほか、トークン化株式プロバイダーのバックド(Backed)やデリバティブ会社のSmall Exchangeも傘下に収めている。

マグナは2022年9月に実施したシードラウンドで1500万ドル(約23億1000万円)を調達しており、当時の企業評価額は7000万ドル(約107億8000万円)だった。

タイガー・グローバルやタスク・ベンチャー・パートナーズが主導し、シマ・キャピタル、サークル・ベンチャーズ、ソラナ・ベンチャーズ、ポリゴン・ベンチャーズ、ギャラクシー・デジタルなどが出資に参加していた。

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CryptoDnes日本語版専属ニュースライター。国内外の暗号資産ニュース、プロジェクト解説、投資動向などを専門に執筆している。
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