ソラナ(SOL)ブロックチェーン関連企業のソル・ストラテジーズ(SOL Strategies Inc.)は23日、投資運用企業ATW Partnersから最大5億ドル(約710億円)の転換社債型融資枠を確保したと発表した。
これはソラナエコシステムにおける過去最大の資金調達案件となる。
初回実行分となる2000万ドル(約28.4億円)は、2025年5月1日頃に実行される予定である。
この資金調達の目的は、暗号資産(仮想通貨)であるソラナ(SOL)トークンを購入し、ソル・ストラテジーズ自身が運営するバリデーターでステーキングすることに限定されている。
今回の融資枠は、その仕組みにも特徴がある。
利息は、購入したトークンが生み出すステーキング利回りの最大85%を原資として、仮想通貨のSOLトークンで支払われる。
初回実行後、同社は特定の条件を満たせば、追加で最大4.8億ドル(約681.6億円)を引き出すことができる。
この社債は、転換前の市場価格に基づいてソル・ストラテジーズの普通株式に転換可能である。
この動きは、ソル・ストラテジーズのナスダックへの上場準備を含む、より広範な戦略計画とも一致する。
この転換社債型融資枠は、ソル・ストラテジーズによるSOL保有量の拡大とステーキング事業の強化を支援するものである。
同社はソラナブロックチェーンインフラ分野での主導的地位を固める狙いだ。
資金を自社バリデーターでのSOLステーキングに集中させることで、同社はソラナエコシステムにおける技術的基盤を深めつつ、金融イノベーションを活用して資本効率を高めることを目指す。
利息をステーキング利回りからSOLトークンで支払う仕組みは、金融リターンとステーキング報酬の間に相乗効果を生み出し、投資家のインセンティブをネットワーク参加と整合させる。
また、ステーキングによって得られた収益は、ソル・ストラテジーズとATW Partnersの間で分配される。
ソラナ(SOL)のような有力なアルトコインへのステーキングは、多くの投資家にとって魅力的な選択肢となっている。
今回の巨額の資金調達は、ソラナに対する機関投資家の信頼の高まりを裏付けるものだ。ブロックチェーン関連の資本市場における重要な節目となる。
ATW Partnersとの提携は、フィンテック投資家とブロックチェーンインフラ提供者の戦略的協業であり、伝統的金融と分散型技術の融合を示している。
今回の動きは、ソラナに対する仮想通貨投資としての魅力をさらに高める可能性がある。
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