米証券取引委員会(SEC)は29日、Bitwiseが申請したドージコイン(DOGE)ETFとFranklinのリップル(XRP)ファンドに関する規則変更案の審査期間を延長した。
新たな審査期限は、NYSE Arcaに上場申請されているBitwiseドージコインETFが2025年6月15日、Cboe BZX取引所に申請されているFranklin XRPファンドが6月17日に設定された。
SECは、これらの暗号資産(仮想通貨)関連の上場投資信託について、提案された規則変更を評価するためにさらなる時間が必要であるとしている。
SECが審査期間を延長した背景には複数の要因が考えられる。米証券取引委員会の新委員長就任が一つの大きな要因とされている。
ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は「アトキンス氏が正式にSEC委員長に就任するまで延期できるものは延期されるだろう」と述べている。
また、新しい仮想通貨ETFを取り巻く規制環境はまだ発展途上段階にあり、複雑な法的・運用上の問題に対処する必要がある。さらにアルトコイン市場特有の価格変動の大きさや規制の不確実性も、SECの判断に影響を与えている可能性がある。
2025年4月時点で、SECは約70件の仮想通貨ETF申請を審査している。この中には、XRP、ソラナ(SOL)、ドージコイン、ライトコイン(LTC)、ヘデラ(HBAR)など多様な暗号資産に関連する申請が含まれている。
これらの申請はSECの連邦官報に掲載され、申請の審査と決定のための240日間の期限が設定される。Grayscale(グレイスケール)やBitwise(ビットワイズ)など複数の金融機関がXRPやドージコイン関連商品の開発を進めており、市場競争は激化している。
今回の審査期間延長は、SECが承認するETFが既存の証券法に準拠し、投資家保護を確保するという規制当局の継続的な適正評価手続きを示している。こうした規制当局の姿勢は、投資家が仮想通貨投資を検討する際の判断材料となるだろう。
カナリーキャピタルは、ソラナ現物ETFにステーキング機能の導入を計画。マリネード・ファイナンスとの提携も実施。
ソラナモバイルが新スマートフォンSeekerを8月4日から出荷。新トークンSKRと独自のセキュリティ基盤TEEPINも公開。
ナスダック上場のBTCSは5月21日、約12億円を投じてイーサリアム3450ETHを取得し、保有量は前年比38%増の1万2500ETHとなった。
米証券取引委員会(SEC)は、XRPとドージコインを追跡するETFの審査期限を6月中旬まで延長すると発表した。