暗号資産(仮想通貨)ベンチャーキャピタルのパラダイム(Paradigm)は22日、5500イーサリアム(ETH)を機関投資家向けプラットフォームのアンカレッジ(Anchorage)に送金した。
この送金は、日本円で約12億1200万円(866万ドル)に相当する。
アンカレッジは、機関投資家向けにデジタル資産のカストディや証券サービスを専門とするプラットフォームである。
今回の送金は、同社による一連の動きの一部と見られている。
過去1年間で、パラダイムは合計9万6955ETH(約422.8億円、3億200万ドル相当)をアンカレッジに送金してきた。
この期間の平均送金価格は、1ETHあたり約43万5400円(3110ドル)だった。
過去の取引記録を見ると、パラダイムがETHをアンカレッジに送金した後、それらの資産はコインベースやバイナンスといった主要な中央集権型取引所に移動する傾向がある。
これは、資産を売却や流動性供給のために準備する流れを示唆していると考えられる。
そのため、今回の5500ETHの送金も、市場での売却に向けた準備段階である可能性が高い。
市場参加者やオンチェーンアナリストは、このような大規模な送金を潜在的な売り圧力の兆候として注視している。
これらの動きは、イーサリアムの価格変動や取引量に影響を与える可能性があるからだ。
送金が行われた時点でのETH市場価格は、1ETHあたり約22万400円(1574ドル)付近で推移していた。
これはパラダイムの平均送金価格である約43万5400円(3110ドル)を下回る水準だ。
この価格差は、今回の動きが高値での利益確定ではなく、戦略的なポートフォリオ調整に関連している可能性を示している。
実際に、送金後にはコインベースやバイナンスでのイーサリアム取引量が増加し、市場の活発な反応と潜在的な価格変動性が観察された。
これらの情報はオンチェーンデータの分析や公開されている取引記録に基づくものであり、パラダイム自身が売却を公式に認めたものではない点には留意が必要だ。
結論として、パラダイムによる今回のETH送金は、過去1年間にわたる大規模な資産移動のパターンを踏襲している。
主要な取引所を通じた売却や流動性供給を目的とした動きである可能性があり、イーサリアム市場の動向に影響を与える可能性のある重要な活動として、市場関係者から注視されている。
イーサリアムは代表的なアルトコインの一つであり、パラダイムのような大口保有者の動向は市場心理に影響を与えやすい。
今回の動きは、機関投資家による市場戦略の一環とも考えられ、今後の仮想通貨投資の判断材料として注目されるだろう。
また、個人投資家にとっては、自身で資産を管理する際に、セキュリティの高い仮想通貨ウォレットの選択が不可欠となる。
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