米広告企業Thumzupは、2億5000万ドル相当の仮想通貨保有戦略を承認。今後はBTCに加え、主要アルトコイン含む7種に多様化する。
米国の広告技術企業Thumzup Media Corp.の取締役会は17日、最大2億5000万ドル相当の暗号資産(仮想通貨)を財務資産として保有する新戦略を承認した。
Thumzup社は、これまでのビットコイン(BTC)単独保有から、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ソラナ(SOL)などのアルトコイン含む7種類のデジタル資産を保有し、財務資産の多様化を図る。
この決定に先立ち、同社はすでに約230万ドル相当の19BTCを保有している。
$TZUP’s Board has approved holding up to $250M in crypto, including $BTC, $ETH, $SOL, $XRP, $DOGE, $LTC, and $USDC.
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— Thumzup Media Corporation (@thumz_up) July 18, 2025
Thumzup社のロバート・スティールCEOは、この戦略が米国における仮想通貨の規制進展を活用すると強調した。
これにより、同社はデジタル金融の最前線に位置づけられる。
同社は、米国の仮想通貨政策の変化を重要な推進力として挙げた。
連邦政府による規制の明確化と仮想通貨に友好的な政策を提供する取り組みが、企業による導入を促進していると指摘している。
また、同社はビットコイン単体への集中を避け、複数の資産にリスクを分散させることを目指す。
このアプローチは、他の上場企業でも見られる傾向を反映している。
今回の2億5000万ドルの割り当ては、最近の第三者割当増資による資金調達によって可能となった。
ただし、資産取得の具体的なスケジュールは明らかにされていない。
ドナルド・トランプ米国大統領の息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏が、同社株35万株を所有している。
これは400万ドル以上と評価されており、市場の大きな注目を集めている。
同氏の経営への直接的な関与はないものの、この関係性はThumzup社の財務決定に対する世間の関心を高めている。
同社はAdTechプラットフォーム開発を進める一方で、デジタル資産経済への積極的な参加という二つの焦点を持つことになる。
同社の戦略は、規制の成熟化が進む中で、仮想通貨が実行可能な財務資産であるという機関投資家の信頼の高まりを浮き彫りにしている。
同社が保有する資産には、様々な主要アルトコインも含まれている。
著名アナリストWilly Woo氏は、強気相場が本格化し、ビットコインからアルトコインへの資金循環が始まったと分析した。
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