国際サッカー連盟(FIFA)はアバランチと提携し、専用レイヤー1ブロックチェーン「FIFAブロックチェーン」を構築。
国際サッカー連盟(FIFA)は21日、アバランチ(AVAX)と提携し、専用のレイヤー1ブロックチェーン「FIFAブロックチェーン」を構築すると発表した。
同ネットワークは、ファンエンゲージメント、非代替性トークン(NFT)マーケットプレイス、将来的なチケットシステムなど、Web3.0技術を活用したサービスのサポートを目的として設計されている。
また、FIFAが2022年にアルゴランド上で発行したNFTコレクションは、今回の新しいネットワークへ移植される予定だ。
🚀 Big News: FIFA Collect Has Migrated to the New FIFA Blockchain! 🌍⚽️
FIFA Collect is now live on the newly launched FIFA Blockchain.
This move enhances our ability to deliver unique digital collectibles and immersive fan experiences, powered by the speed, scalability,… pic.twitter.com/5bXJxRvBKU
— FIFA Collect (@FIFACollect) May 21, 2025
FIFAブロックチェーンは、アバランチの技術を活用して動くレイヤー1(旧称サブネット)だ。
主な特徴として、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性、アバランチのエコシステムとの相互運用性、そしてガバナンスと運営における独立性が挙げられる。
FIFAブロックチェーンは、毎秒6,500件以上のトランザクション処理能力、2秒未満のファイナリティ(取引承認時間)、そして低コストを優先事項として開発される。
これにより、数十億人に上るFIFAのグローバルな視聴者層に対応できる見込みだ。
FIFAブロックチェーンの初期のユースケースとしては、デジタルコレクティブルプラットフォーム「FIFAコレクト」がホストされる予定だ。
将来的には、ファンロイヤルティシステム、デジタルアイデンティティ、オンチェーンでの試合データなどの活用も期待されている。
FIFAがアバランチを選択した背景にはまず、アバランチの技術的優位性が挙げられる。
高いスケーラビリティ、即時のファイナリティ、そして低い手数料は、数百万人のユーザーインタラクションを同時に処理する必要があるFIFAにとって理想的な条件を提供する。
次に、FIFAのWeb3.0展開への強い意欲がある。
以前アルゴランド上で展開していた「FIFAコレクト」NFTマーケットプレイスなどの取り組みを基盤とし、さらなるWeb3統合の深化を目指している。
アバランチのブロックチェーンは、分散型アプリケーション(dApps)や開発者エコシステムに対してより大きな柔軟性をもたらす。
また、アルゴランドからの移行は、FIFAがイーサリアム仮想マシン互換性と広範な相互運用性を追求していることを反映している。
これにより、既存の分散型金融(DeFi)やNFTツールとのシームレスな統合が可能となる。
アバランチは声明で「FIFAはアバランチを選択することで、単にブロックチェーンを採用するだけでなく、世界で最も視聴されるスポーツが要求する規模、速度、柔軟性をサポートできる長期的なデジタル基盤を確立する」と述べている。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は3月、ホワイトハウスの暗号資産(仮想通貨)ラウンドテーブルでFIFAコインを示唆している。しかし、今回のFIFAブロックチェーンと関連性などには言及していない。
マイクロソフトは、FabricにSpace and Timeを統合し、ビットコインなど主要ブロックチェーンのリアルタイムデータ提供を開始した。
アバランチは5月、アクティブアドレスが過去最高の195万件を記録。ゲーム導入やNFT取引が活性化を後押しした。
A100xは、AIやデジタル資産、ブロックチェーン分野の早期スタートアップへの投資を目的とした72億円規模の第2号ファンド設立を発表。
カルダノのチャールズ・ホスキンソン氏が14日、仮想通貨分断を批判し、複数チェーン対象の大規模エアドロップ「グレイシャー・ドロップ」を発表した。