仮想通貨投資会社の21Sharesはこのほど、少量のドージコイン(DOGE)を投資ポートフォリオに組み込むことの有効性を示すレポートを発表した。
このレポートは、これまでミームコインとして見過ごされがちだったドージコインが、投資対象として検討に値することを示唆するものである。
同社は、暗号資産(仮想通貨)の上場取引型金融商品(ETP)発行や調査を手がける大手企業だ。
レポートによると、ドージコインは過去10年間で驚異的な回復力と成長を見せてきた。
誕生以来のリターンは13.3万%を超え、ビットコイン(BTC)をも上回る実績を持つ。特に強気相場においては、顕著なリターンを記録している。
例えば、2021年の安値0.007ドル(約1円)から2023年の安値0.0585ドル(約8円)までの期間で、年平均成長率(CAGR)は189%に達した。
これは、将来の強気サイクルでも同様の成長ポテンシャルがあることを示唆するかもしれない。
また、ドージコインは株式や債券といった伝統的資産や、他の仮想通貨との相関性が低いという特徴がある。
この点は、ポートフォリオの分散効果を高める上で重要な要素となる。
21Sharesは、ポートフォリオシミュレーションを用いたストレステストも実施した。
その結果、株式60%、債券40%のポートフォリオにビットコインを3%加えたものに対し、さらにドージコインを1%追加すると、年率リターンが7.25%から8.95%へと向上することが分かった。
同時に、リスク調整後リターンを示すシャープレシオも概ね改善した。
さらに、21Sharesがドージコイン関連のETFを申請した事実は、機関投資家によるドージコインの正当性への認識が高まっていることを示している。
これは、将来的にさらなる資金流入を促す可能性があるだろう。
強気シナリオの下では、ドージコインが過去の成長パターンを繰り返した場合、価格は1.42ドル(約203円)に達する可能性があると21Sharesは試算している。
これは、2025年4月時点の価格帯(約0.18ドル~0.38ドル、約26円~54円)から約760%の上昇を意味する。
ただし、レポートでは規律あるリバランスの重要性も強調されている。
特に市場の下落局面においては、月次または週次でのリバランスが、ボラティリティを抑制し利益を確保するために不可欠である。
シミュレーションでは、最悪ケースのドローダウン(最大下落率)はわずかに深まる程度だった。
しかし、ドージコインの配分比率を管理せずに放置すると、ボラティリティが急上昇するリスクも指摘されており、積極的なポートフォリオ管理の必要性が示された。
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