CMEグループのXRP先物、ローンチ1ヶ月で取引高5.45億ドルを記録。機関投資家の関心を集め、現物ETFへの期待が高まる。
大手デリバティブ取引所CMEグループは24日、5月19日に開始したリップル(XRP)先物の取引高が一ヶ月で5億4200万ドルに達した。
開始当初の約1930万ドルから28倍の成長を記録し、機関投資家と個人トレーダー双方から高い関心を集めている。
取引の約45%が米国とカナダ以外の地域からのもので、XRPのグローバルな需要を示している。
未決済建玉も7050万ドルまで拡大し、市場参加者の継続的な関心の高さが確認された。
XRP先物の好調な滑り出しには複数の要因が寄与している。
米証券取引委員会(SEC)がリップル社への控訴を取り下げたことで、規制面の不透明感が大幅に解消された。
この決定により、コインベースデリバティブやビットノミアルといった他のプラットフォームも米国でのXRP先物取引を開始した。
XRP先物は標準契約(5万XRP)とマイクロ契約(2500XRP)の2種類で提供され、機関投資家から個人投資家まで幅広い参加者層を取り込んでいる。
決済はCME CF XRP-ドル参考レートに基づく現金決済方式を採用し、安定した価格形成機能を提供している。
CMEでのXRP先物の成功は、将来の現物ETF承認に向けた重要な材料となっている。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETFが承認された際も、先物市場の成熟度が判断基準の一つとされた。
現在、SECには70本以上の暗号資産(仮想通貨)ETF申請が提出されており、XRPもその中に含まれている。
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは2025年までのリップルETF実現に自信を示している。
規制環境の変化と機関投資家の関心の高まりを背景に、XRPの金融商品としての地位がさらに確立される可能性が高まっている。
CMEのXRP先物は同社にとってビットコイン、イーサリアム、ソラナ(SOL)に続く4番目の仮想通貨デリバティブ商品。
初日取引高ではソラナ先物を大幅に上回る実績を記録した。
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