ビットコインETFが9日連続の資金純流入を記録した一方、イーサリアムETFは純流出となり、両資産への投資家の見方の違いが浮き彫りに。
ビットコイン現物ETFは20日、約637万ドル(約9億2940万円)の純資金が新たに流入し、9営業日連続の資金流入を記録した。
この流入は、暗号資産(仮想通貨)への関心が機関投資家や個人投資家の間で高まっていることを示している。
特にブラックロック社のIBITなどが流入を牽引しており、規制された金融の枠組みでビットコインにアクセスできる点が評価されている。
伝統的な金融商品を通じて実際のビットコインを保有するETFの成長は、市場の成熟を反映している。
一方で、同日のイーサリアム現物ETFは対照的な動きを見せた。 ブラックロック社のETHAを中心に、合計で約1134万ドルの純流出を記録した。
この資金フローの分岐は、投資家の選好が変化している可能性を示唆する。 投資家は、より確立された資産であるビットコインを好む一方、イーサリアム市場では利益確定や見直しの動きが出ている可能性がある。
ビットコイン現物ETFへの継続的な資金流入は、ウォレット管理の複雑さを伴わずに仮想通貨市場へ参加したい機関投資家にとっての魅力を裏付けている。また、中東情勢など地政学的な緊張にもかかわらず、流入が続いたことは外部要因に対する一定の耐性を示している。
一方、IBITへの流入が続く中、他のETFで流出が見られており、商品ごとの戦略や手数料、実績が投資判断に影響を与えている。 規制当局の承認で登場した現物ETFは、仮想通貨が伝統的な金融システムに統合される大きな一歩である。
今回の動きは、ビットコインが仮想通貨の中で安全な避難先としての地位を固めつつあることを示している。
テキサス州知事は、州のビットコイン準備金を保護する法案に署名。州によるビットコイン投資を許可する別の法案の決定が待たれる。
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ヘルスケア企業プレネティクスがビットコイン財務戦略を採用した。29億円相当のBTCを取得し、元OKX幹部を役員に任命した。
NYSE上場のDDCが、ビットコイン準備金拡大のため最大765億円を資金調達。アニモカ・ブランズなど大手機関投資家が参加。