ソラナ10月高値から30%超下落|今後の反発・続落シナリオを予測
ソラナ(SOL)は4日、前日比で約12%下落し、165ドル前後で推移している。
週間ベースでは下げ幅が16.8%を超え、10月に記録した高値250ドルから急落する展開となった。
今回の下落の背景には、新規上場したソラナ関連ETFへの機関投資家による記録的な資金流入と、それとは対照的に個人投資家の需要が急速に冷え込んだことのギャップがあるとみられる。
機関マネーの集中が市場の二重構造を鮮明に
ソラナ特化型ETFの登場が、市場再編の引き金となっている。
Bitwise Solana Staking ETF(BSOL)は上場初週で4億1700万ドルの資金を集め、Grayscale Solana Trust(GSOL)にも1億9921万ドルが流入した。
これにより、ソラナの総供給量の約0.5%に相当する機関資金が集中。2025年時点で約800億ドル規模とされる時価総額を踏まえると、極めて異例の吸引力だ。
機関投資家はソラナのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ネットワークを、トークン化資産やDeFiインフラを支える高スループット決済層として再評価している。
一方で、この資金流入は市場の二重構造を浮き彫りにした。ETFが流動性と正当性を高める反面、マクロ不透明感や規制強化が進めば、機関マネーが急速に巻き戻すリスクを孕む。
実際、11月3日のソラナ現物市場では7917万ドルの資金流出が確認され、9月以来の最大規模となった。ETF主導の資金動態が短期的なボラティリティを高める構図が顕在化している。
個人投資家需要の崩壊と先物のベアバイアス
機関流入とは対照的に、個人投資家の買い意欲は急減している。
CoinGlassのデータによれば、ソラナ先物のオープンインタレスト(OI)は過去24時間で1.56%減少し、101億6000万ドルへ低下。レバレッジ解消が進み、資金調達率はマイナス0.0078%とショート優位の構図が鮮明化した。
24時間のロング清算額は4310万ドルに達し、ショート清算の約20倍に上る。ロング/ショート比率は0.91まで下落し、6週間ぶりの低水準だ。
この先物市場のベアバイアスがソラナ価格の軟調さを一層強めている。個人投資家取引量の減少は、投資家がリスク回避や資産のコールドストレージ移管を進めている兆候とも読める。
11月初旬にかけての累積流出は市場センチメントの悪化を象徴し、ソラナ価格は174〜177ドルのサポート圏で高いボラティリティを示した。
もっとも、オンチェーン活動は依然堅調だ。1日あたり1億件超のトランザクション処理や250万超のアクティブアカウントなど、基盤ネットワークの強靭さが下落の底を支えている。
BSOL・GSOLに連動した仮想通貨ステーキング需要も堅調で、長期的な成長シナリオは維持されている。
【11月4日最新】ソラナ(SOL)価格のテクニカル分析
続いて、ソラナの週足および日足チャートをもとに、現在の相場トレンドと、今後の中短期的な価格推移の見通しを詳しく検証する。
週足分析:長期上昇トレンドの土台は健在、100週線がカギを握る
出典:TradingView SOL/USD 週足(2023年~現在まで)
週足チャートを俯瞰すると、2023年末に20週移動平均線が100週線を上抜けたゴールデンクロスが、ソラナの上昇トレンド転換点として明確に刻まれている。
2025年に入ってからも、この100週線は複数回の調整局面を吸収しながら下値を支えており、市場の底堅さを示している。7月に20週線を再び上回ったことで投資家心理が好転し、9月には250ドル台を回復する展開となった。
直近では一時的に20週線を下抜けたものの、100週線付近の163ドル前後で反発の兆しを見せている。この水準は過去の取引が積み上がったゾーンと重なり、長期投資家の買い意欲が意識されやすいエリアだ。
週足RSIは44前後で中立圏を維持しており、売られ過ぎには至っていない。今週の終値で100週線を明確に下回ると、130ドル付近までの一段安リスクもあるが、現時点では依然として長期上昇トレンドの維持が基本シナリオとみられる。
日足分析:短期の売り圧力は一服か、170ドルラインが当面の分岐点
出典:TradingView SOL/USD 日足(2025年3月~現在まで)
日足ベースでは、9月中旬の250ドルを天井に、10月初旬にかけて170ドル台まで急落した経緯がリスクオフの流れを象徴している。
20日線が100日線を下抜けたデッドクロスは短期的な弱気転換を示唆するもので、上値の重さを確認する局面が続いている。現在は100日線が200ドル付近に位置し、205ドルを明確に突破できれば回復基調への転換が見えてくる。
一方で、現時点では170ドルのサポートを割り込んでおり、下値リスクが意識されている。日足RSIは33前後まで低下しており、売られ過ぎ水準からの反発余地も生まれつつある。
174〜177ドルゾーンまでの回復が短期反転のカギとなるが、割り込むようなら153〜156ドル付近までの下押しも想定される。
ソラナ相場のポイント
- 100週線(約163ドル)が長期トレンドの最終防衛線。割り込むと130ドル台までの調整リスク。
- 日足170ドル割れは短期の下落継続を示唆。ただしRSIが売られ過ぎ圏に接近しており、反発余地も。
- 200ドル回復が心理的な転換点。突破できれば205ドルの再トライが視野に。
- ETFを通じた機関資金の流入が下値を支える一方、個人投資家勢の本格復帰は200ドル超えが確認されてからが本番か。



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