イーサリアム、方向感欠く展開|3000ドル攻防が今後のカギに

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ETH価格分析

イーサリアム(ETH)の価格は13日、3434ドル前後で推移し、今週は方向感に欠ける展開が続いている。

3600~3700ドルの抵抗帯を突破できずに上値が重い一方で、機関投資家による蓄積が下値を支えている。

機関投資家の蓄積とETF流入がイーサリアムを支える

イーサリアム市場では、機関投資家の需要が構造的な支えとなっている。

過去1週間、ETH関連のETFは8億ドル超の資金流出を記録したが、その後、ビットマインなどの大手機関が保有量を拡大し、総供給量の約2.9%を占めるまでに積み増しを再開した。

この動きは、イーサリアムが単なる投機対象を超え、トークン化、ステーブルコイン決済、DeFiといった領域の基盤資産として定着しつつあることを示唆している。

ETFの存在は流動性経路を多様化させ、スプレッドの縮小と価格発見の深化を促進している。

一時的な資金流出にもかかわらず、機関投資家の取引量は1年前を大きく上回っており、市場の主導権が小売投資家から機関投資家へ移りつつあることが明確になっている。

さらに、クジラ投資家による9億ドル規模の買いが確認され、弱気相場下でも価格の下支え要因として作用している。

流動性ダイナミクスとマクロ環境が次の相場を形成へ

市場の勢いは、流動性ゾーンの構造によって左右されている。

オンチェーンの清算ヒートマップでは、3800〜3900ドルにショート清算クラスター、3000〜3200ドルにロング清算ポケットが存在し、次の大規模な価格変動が流動性主導で起こる可能性を示している。

マクロ環境では、ETF市場の拡大やステーブルコイン供給の増加、そして米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派姿勢が中期的な支援材料となっている。

USDT供給量はこの1年で540億ドルから1020億ドル超へ倍増し、オンチェーン資本流入の拡大を裏付ける。

ブラックロックやフィデリティといった大手資産運用会社も、ETH関連投資やトークン化資産で計200億ドル超をロックしており、市場の正当性を強化している。

また、11月に予定されるFusakaアップグレードへの期待とクジラ投資家の積極的な動きが、短期的な価格軌道を形づくっている。

総じて、イーサリアム相場は機関蓄積とETFダイナミクスに主導され、マクロ支援のバランスが今後のボラティリティを決定づける局面にある。

【11月13日最新】イーサリアム(ETH)価格のテクニカル分析

ここからは、週足と日足チャートの推移を手がかりに、市場トレンドの転換点を探りながら、イーサリアムの今後の価格展開を考察する。

週足分析:上昇基調の継続と一時的な調整の可能性

ETH週足チャート

出典:TradingView ETH/USD 週足(2021年~現在まで)

イーサリアム(ETH)の週足チャートを見ると、全体として長期の上昇トレンドが維持されている。

2023年11月ごろには、20週移動平均線が100週線を上抜けるゴールデンクロスが発生し、その後の力強い上昇を支えた。

最近の下落で20週線を下回り、調整局面に入っている可能性が浮上しているが、今後は100週線が位置する3000ドル前後での買い需要が重要なポイントだ。

実際に先週はこの水準で反発が確認されており、ここで値固めに成功すれば、年末にかけて再び上昇基調が強まり、4000ドル台の回復も視野に入る。

一方で、週足終値で3000ドルを明確に割り込むと、長期の上昇パターンが崩れ、次の下値目安として2200ドル付近までの調整リスクが意識されることになる。

日足分析:短期的な下落圧力と反転の兆し

ETH日足チャート

出典:TradingView ETH/USD 日足(2025年4月~現在まで)

日足チャートに目を移すと、短期的には依然として調整ムードが優勢だ。20日移動平均線と100日線がデッドクロスを形成し、5月以降の上昇トレンドはいったん一服している。

8月後半の4900ドル台を高値に、高値・安値ともに切り下げる流れが続いており、売りが優勢な状態だ。

現在は7月の安値3370ドルを下抜けた位置で推移しているが、3000ドル前後の攻防が短期トレンドの分岐点になりそうだ。

RSI(相対力指数)は39付近で、売られすぎとは言えないが、過度な弱気とも言い切れない中立的な水準にある。

反対に、3700ドル付近(20日線近辺)を終値で明確に上抜ければ、反転のサインが点灯し、短期的な回復局面に移る可能性が高まる。

イーサリアム要点まとめ

  • 3000ドル付近のサポートが維持されれば、年末にかけて上昇トレンド再開の可能性が高く、4000ドル台回復も視野。
  • 一方で、3000ドル割れの場合は2200ドル前後までの下落リスクが生じるため、中長期投資家はポジション管理に注意。
  • 短期的には、3700ドル突破が回復のカギ。RSIの改善とともに買い勢の復活が期待される。
  • マクロ面では、機関投資家の蓄積やETF流入が下支え要因となり、全体的には強気の流れを維持する見込み。
CryptoDnesアナリスト
CryptoDnes日本語版暗号資産アナリスト。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインからアルトコイン、RWAに至るまで、多様な分野での投資経験を積む。25年よりCryptoDneに参画。
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