BTCが一時9万4400ドルまで急騰も失速|12月の価格見通しを分析

CryptoDnesでは一部でアフィリエイト広告を利用しています。これらは運営費に充当されますが、記事内容には影響しません。

記事の詳細
BTC価格分析アイキャッチ

ビットコイン(BTC)価格は11日、激しい値動きを見せている。

一時9万4400ドルまで急騰したものの、FRBのパウエル議長が会見で慎重な姿勢を貫いたことで勢いは急失速。

本稿執筆時点では前日比1.3%安の9万1069ドルで推移している。

相場を揺らした主因は、FRBが同日、25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定したことに加え、パウエル議長が示したメッセージのトーンだ。

インフレとの長期戦を見据える一方、労働市場の弱含みリスクにも言及したことで、市場は楽観と警戒が交錯。

金融政策の行方を見極めたい投資家の思惑が交錯し、ビットコイン価格にもその不安定さが映し出された。

パウエル議長の慎重姿勢がビットコイン市場心理を冷却

パウエル議長は会見で、現在の金利水準が中立金利の推定範囲内に入ったとの認識を示しつつ、追加利下げの判断は「今後の経済データ次第」と明言した。

労働市場の弱含みを指摘する一方、「インフレとの戦いはまだ終わっていない」とも述べ、ハト派とタカ派のメッセージが混在する内容となった。

この曖昧なトーンが短期的な楽観ムードを冷やし、ビットコインは9万4500ドル付近の抵抗線で跳ね返されると売り圧力が再燃。

これとは対照的に、イーサリアム(ETH)は3300ドル超を維持し、1.1%の上昇を記録した。

FRB、Tビル購入再開で流動性を下支えも「量的緩和ではない」と強調

FRBは今回の25bp利下げに加え、ニューヨーク連銀を通じて短期国債(Tビル)および3年以内の国債購入プログラムを再開する方針を示した。

購入規模は12月13日から月間約400億ドルを想定しており、数カ月間は高水準を維持する計画だ。

パンデミック後に進めてきたバランスシート縮小からの転換点とも言える措置だが、パウエル議長は「本格的な量的緩和(QE)の開始ではない」と強調し、市場の行き過ぎた期待に釘を刺した。

今回の対応は資金調達コストを引き下げ、金融環境を緩和する狙いがある一方、市場過熱への警戒感も根強く残る。

アナリストの評価も割れており、Capital.comのダニエラ・ハソーン氏は、今回の利下げは「積極的な緩和サイクルの幕開けではなく、今後のインフレと労働市場データに左右される」と指摘。

FOMC内で2名が据え置きを主張した点についても、政策判断の不確実性を示すものだと分析した。

暗号資産(仮想通貨)市場では、21Sharesのデビッド・ヘルナンデス氏が、ビットコインの上昇継続には「現物ビットコインETF流入の強化が不可欠」と強調。

「資本コストの低下が流入を後押しすれば、10万ドル突破の原動力となり得る」との見方を示した。

今後数週間は、1月のFOMC会合に向けた雇用・インフレ指標が相場を左右する焦点となる。

パウエル議長が「待機と観察」の姿勢を維持する限り、BTCの上値追いは容易ではないとの見方が広がる。

【12月11日最新】ビットコイン(BTC)価格の12月の見通し

ここからは、ビットコインの週足・日足チャートを参考に、今後の価格推移の方向性や、2025年末に向けた相場見通しを予想していく。

週足分析:長期強気構造は維持、調整を利用した蓄積フェーズへ

BTC週足チャート

出典:TradingView BTC/USD 月足(2021年~現在まで)

週足チャートを見る限り、2023年秋に出た20週移動平均線と100週移動平均線のゴールデンクロスは依然として維持されており、ビットコインの長期上昇トレンドは揺らいでいない。

10月に過去最高値となる12万6000ドルを突破した動きも、その延長線上にあると捉えられる。

11月の下落で一度20週線を割り込んだものの、100週移動平均線(現在約8万4750ドル)が強力なサポートとして機能し、下げ止まりのポイントを作った。

週足RSIは39前後で落ち着き、売られすぎ状態からの持ち直しが見えてきている。

いまの調整局面は、むしろ長期的な押し目としてエネルギーを溜め込むタイミングと言える。

日足分析:下降トレンドの終わりが見え、短期の売り圧力が後退

BTC日足チャート

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年4月~現在まで)

日足では、10月下旬に20日移動平均線が100日移動平均線を下抜けるデッドクロスが発生して以来、典型的な下落トレンドが続いていた。

安値・高値ともに切り下げる動きが続き、11月中旬には9万8000ドルを割り込むと薄商いのゾーンでストップロスが重なり、8万ドル台前半まで急落した。

その後の反発でも20日線が上値を抑えていたが、12月に入り状況が変化。価格が20日線を上抜けたことで、ようやく回復モードが明確になってきた。

日足ではダブルボトムも形成され、ネックラインをしっかり超えた点は買い優位への転換を示すサインだ。

今後は8万8000〜9万2000ドルのレンジを固められるかが焦点で、ここを維持できれば短期的な上昇余地が広がり、年末予想では10万ドル台を再び狙う展開も視野に入る。

ビットコイン相場の要点

  • 長期トレンドは100週移動平均線が下支えし、調整後の反発に向けた土台が整いつつある。
  • 短期では20日線の上抜けとダブルボトムが回復局面入りを示し、売り圧力は後退。
  • マクロ要因が絡む中でも、8万8000〜9万2000ドルのレンジ維持が年末上昇のカギ。
  • メインシナリオは「年末は9万ドル中盤〜10万ドル前半」。10万ドル突破の余地も残る。
CryptoDnesアナリスト
CryptoDnes日本語版暗号資産アナリスト。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインからアルトコイン、RWAに至るまで、多様な分野での投資経験を積む。25年よりCryptoDneに参画。
CryptoDnesアナリスト
129 件の記事 2025 以降
comment-icon コメント
コメントを追加

必要な項目を入力して公開する