米大手ベンチャーキャピタル「アンドリーセンホロウィッツ(a16z)」は17日、暗号資産(仮想通貨)プロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」に5,500万ドル(約78億6,500万円)を追加投資したと発表した。
今回の投資は、クロスチェーン相互運用性プロトコルであるレイヤーゼロのネイティブトークンであるZROに対して行われた。
取得したトークンには3年間のロックアップ期間が設けられている。
これは、短期的な価格変動に左右されず、プロジェクトの長期的な成長を見据えた動きと解釈できる。
a16zはレイヤーゼロの主要な支援者であり、2022年と2023年にはそれぞれシリーズA+およびシリーズBの資金調達ラウンドを主導してきた。
今回の追加投資と長期ロックアップは、同社がレイヤーゼロの将来性に強い確信を持っていることを示しており、他の投資家にとっても安心材料となる可能性がある。
レイヤーゼロは、複数のブロックチェーンネットワーク間での通信や仮想通貨などの取引を実現するプロトコルである。
現在125以上のブロックチェーンに対応し、数十億ドル規模の取引を処理している。
これにより、主要なブロックチェーンだけでなく、多様なアルトコイン間でのシームレスなデータ・価値移転が可能となる。
このプロトコルは、異なるブロックチェーン上でアプリケーションがシームレスに機能するための基盤インフラと位置付けられている。
これはインターネットにおけるTCP/IPの役割に例えられ、相互運用性の基盤となる可能性を秘めている。
ブロックチェーン技術が多様化する中で、異なるチェーン間の連携はますます重要になるだろう。
投資のニュースを受け、ZROトークンの価格は一時的に10%以上上昇するなど、市場は好意的に反応した。
a16zのような大手ベンチャーキャピタルによる仮想通貨投資は、有望なプロジェクトへの資金流入を促し、市場全体の活性化に繋がる。
ブロックチェーンの普及が進む中で、レイヤーゼロのようなクロスチェーン機能を提供するプロジェクトへの投資家の関心は高まっている。
調達した資金は、トークン発行、データ管理、ガバナンス、データベース強化など、レイヤーゼロの継続的な開発に充てられる見込みである。
これにより、様々な分野で革新的な金融・運用ソリューションが生まれ、仮想通貨エコシステム全体の発展に貢献することが期待される。
このような基盤技術の進化は、将来的に登場する新しい仮想通貨プロジェクトにとっても、大きな追い風となるだろう。
国際サッカー連盟(FIFA)はアバランチと提携し、専用レイヤー1ブロックチェーン「FIFAブロックチェーン」を構築。
マイクロソフトは、FabricにSpace and Timeを統合し、ビットコインなど主要ブロックチェーンのリアルタイムデータ提供を開始した。
アバランチは5月、アクティブアドレスが過去最高の195万件を記録。ゲーム導入やNFT取引が活性化を後押しした。
A100xは、AIやデジタル資産、ブロックチェーン分野の早期スタートアップへの投資を目的とした72億円規模の第2号ファンド設立を発表。