XRPに売り圧力|エスクロー解除とETF期待が交錯する市場の行方
リップル(XRP)の価格は2日、下落基調を強め、週間比3.6%安の2.76ドルまで下落し7月初旬以来の安値を記録した。
主な要因は、XRPの開発・運営企業であるRipple Labs(リップル・ラボ)による1億XRPのエスクロー解除だ。
これに加え、暗号資産(仮想通貨)市場全体の中立的なセンチメントが売り圧力を後押しした格好だ。
XRPの時価総額は164億ドルまで縮小し、年初来高値の201億ドルから約25%の下落となっている。
エスクロー解除と大口取引が短期的な売り圧力に
リップル・ラボは、市場へのXRP供給を管理するため、毎月のルーチンとして1億XRPをエスクローから解放しているが、今回はそのタイミングで大口取引が集中。価格下落を招く一因となった。
大口仮想通貨投資家の取引動向を追跡するWhale Alertのデータによれば、5億XRP(約13.8億ドル相当)が未知のウォレットから解除されたのち、即座に追加トークンが再ロックされたものの、ネット供給の増加懸念が市場心理を冷やした。
リップル・ラボは通常、6億〜9億XRPを再エスクローに戻しており、長期的な供給拡大リスクは限定的と見られている。しかし、短期的には売り圧力が強まりやすい地合いとなった。
加えて、7月以降の機関投資家による清算総額が19億ドルに達しており、季節的に弱含む9月相場と相まって、XRPの下値を押し下げた。
混在するファンダ要因と今後の焦点
リップルのステーブルコインRipple USD(RLUSD)も価格動向に影を落としている。
供給量は過去30日で16%増加し、7.02億ドルに到達。これは成長の兆しとしてポジティブに評価できるが、アクティブアドレス数は35%減の4600、取引数は42%減の41万件、取引ボリュームは74%減の26億ドルまで落ち込んでおり、実需の乏しさが露呈している。
RLUSDのXRP Ledger内供給もわずか90ドルにとどまっており、リップルのステーブルコイン戦略がまだ初期段階にあることを示唆している。
今後の焦点は、米SECによるETF承認の動向。10月に期限を迎える中、承認確率は80%超まで上昇しており、市場は徐々に織り込み始めている。これが反発の起点となる可能性は高い。
短期的な下落は一時的なセンチメントと供給動向によるものだが、中長期では規制進展が価格回復のカギを握る。
【9月2日最新】リップル(XRP)の今後の価格分析
ここからは、週足・日足チャートのテクニカル指標をもとに中長期および短期的な値動きを分析し、リップルの今後の価格見通しを考察する。
XRPの週足分析
出典:TradingView XRP/USD 週足(2021年~現在まで)
XRPの週足チャートを概観すると、明確な上昇基調が持続している。
2023年9月には20週移動平均線(MA)が100週MAを上抜けるゴールデンクロスが発生し、中長期的な強気構造の基盤を築いた。
現在、価格は100週MAから大きく乖離しており、市場の過熱感を反映している。
この乖離は過去の事例で調整局面への移行を予兆するものだが、全体の強気パターンは維持されている。
相対力指数(RSI)は40台前半で中立圏に位置し、オーバーソールドの兆候を示唆しながらも、売られ過ぎの領域には達していない。
こうした中、20週MA付近の2.6ドルレベルへの押し目が想定され、短期的な調整圧力が強まる可能性が高いが、中長期では上昇トレンドの継続が期待できる。
XRPの日足分析
出典:TradingView XRP/USD 日足(2024年~現在まで)
日足チャートでは、2025年3月以降、XRPは1.8ドルから2.5ドルのレンジ相場を形成していたが、7月初旬に20日MAが100日MAを突破するゴールデンクロスが発生。
取引量の急増を伴って価格を過去最高値の3.6ドル水準まで押し上げた。
しかし、直近の2ドル台後半への急落は、短期的な利食い売りが主導した結果だ。
現在の価格は100日MAの2.65ドル近辺という重要なサポートゾーンに接近しており、このラインを防衛できれば、上昇モメンタムが回復する公算が大きい。
一方、下抜けが発生すれば、2.4ドル付近までの追加調整が現実味を帯びる。
日足のRSIは40台で中立を保ち、売られ過ぎのシグナルをわずかに発しているが、売り圧力が残存している状況だ。
リップル(XRP)相場の要点
- 短期調整リスクが高く、9月の歴史的弱含みトレンドにより2.6ドル水準への下落が予想されるが、サポート維持で反発余地あり。
- 中長期の上昇基調は堅調で、SECのETF承認期待が価格を3ドル台後半へ押し上げる可能性が高い。
- RSIの現状からオーバーソールド脱却が鍵となり、取引量増加が伴えば5ドル目標への道筋が開ける。
- 全体として、9月のボラティリティを乗り越えれば、強気構造が再確認され、上値追いの展開が優勢となる。



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