10x ResearchがBTC ETFの投資家確信の弱さ・需要懸念を指摘。経済不安定要因がビットコイン価格に与える影響について警告を発した。
調査会社10x Researchはこのほど、顧客へのレポートにおいて、ビットコイン上場投資信託(ETF)に対する市場参加者の確信が弱いことを指摘し、より広範な経済不安定要因への懸念を表明した。
ビットコインETFは2024年に353億ドル(約5兆500億円)の資金流入を記録し、イーサリアム(ETH)ETFの26億6000万ドル(約3800億円)を大幅に上回った。
この数字は、ビットコインに対する市場参加者の強い需要を示している。
ビットコインは2024年1月以降121.4%の上昇を記録し、イーサリアムの46.3%のリターンを大きく上回った。
10x Researchの調査責任者マーカス・ティーレン氏は、ビットコインの「低リスク、高リワードの参入機会」がこの成果を支えたと分析している。
しかし、ティーレン氏は経済の不安定要因がビットコインの短期的な下落リスクを高める可能性があると警告。
同氏は「中国が通貨切り下げを行ったり、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを実施したりすると、ビットコインは最初に売られる傾向がある」と述べ、歴史的パターンを引用した。
クレジットスプレッドの拡大と景気後退リスクも、ビットコインの強気相場が時期尚早である可能性を示す指標として挙げられている。
FRBの利下げは長期的には強気材料とされるものの、短期的には売り圧力を引き起こす可能性があるという。
一方、イーサリアムは検証者数の減少(30日間で1%減)やETF需要の低迷により、エコシステムへの信頼性に課題を抱えている。
トレーダーの中には、イーサリアムが4000ドル(約57万2000円)まで回復するか、3102ドル(約44万4000円)まで下落する可能性があるとの見方を示している。
これらの市場動向は、暗号資産(仮想通貨)投資において慎重な判断が必要であることを示している。
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