WLFIは、ステーブルコインUSD1を利用したデビットカードとリテールアプリの提供を発表。Apple Payと連携し、日常決済への普及目指す。
ドナルド・トランプ大統領一族が支援するWorld Liberty Financial(WLFI)のザック・フォークマン共同創業者は23日、同社のステーブルコインUSD1と連動するデビットカードおよびリテールアプリを間もなく提供開始すると明かした。
この発表は「Korea Blockchain Week 2025」で行われた。新しいデビットカードは、Apple Payと連携し、利用者がUSD1を日常の支払いに使用できるようになる。
リテールアプリは、個人間送金と資産取引機能を組み合わせたVenmoとRobinhoodの融合を目指すという。
WLFIは2024年9月、トランプ一族の支援を受けて設立された。
同プロジェクトは、ガバナンストークンのWLFIとステーブルコインのUSD1を開発し、伝統的な金融とブロックチェーン市場の橋渡しを目指している。
2025年4月に取引が始まったUSD1は、現在26億9,000万ドルの時価総額と供給量を持ち、ステーブルコインの中で世界7位に位置している。
一方WLFIトークンは、最高値の0.46ドルから37%下落し、時価総額は約63億3,000万ドル減少している。
しかしフォークマン氏は、現在の市況を一時的な障害と捉え、同社が短期的な利益より10年単位のタイムラインで運営していることを強調した。
報道によると、同プロジェクトの市場デビューはトランプ一族の資産を10億ドル以上増加させたとされる。USD1の急成長の一因には、トランプ一族との関連性が主流層への普及を後押しした側面がある。
WLFIの重要な戦略の一つは、独自のブロックチェーンネットワークを立ち上げないことだ。
フォークマン氏はこの点について、「ワールド・リバティ・フィナンシャル・チェーンを出すことは決してない。それはステーブルコインに対する我々の考え方とは正反対だ」と明言した。
同氏は、自社の役割はチェーンや取引所を展開することではなく、技術やプラットフォームに対して完全に中立であることだと考えている。
この技術に依存しないアプローチにより、既存のレイヤー1チェーンと競合することなく、複数のプラットフォームでサービスへのアクセスを確保できる。
また、WLFIは韓国の取引所Bithumbと事業機会の模索に関する覚書を締結した。具体的な協力内容は未公開だが、アジア市場への戦略的拡大を示している。
同社はすでに、バイナンスやOKXなどの主要プラットフォームにトークンを上場しており、Bithumbとの提携はアジア市場へのさらなる拡大を意味する。
WLFIの目標は、投機的な取引ではなく、ステーブルコインの日常的な利用を消費者に普及させることにある。
多くの仮想通貨が価格変動の大きさから投機対象と見なされる中、WLFIは安定した価値を持つステーブルコインの利便性を訴求していく。
新しいデビットカードとリテールアプリは、この戦略の核となる要素と位置付けられている。
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