エリック・トランプ氏がトランプコインとWLFIの提携を発表。WLFIはトークンを大量取得するもウォレット計画は内部対立で中止に。
エリック・トランプ氏は6日、トランプコイン(TRUMP)がワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)と提携したと発表した。
WLFIはトランプ家が支援する分散型金融(DeFi)プロジェクトであり、同社は長期的な財務資産としてトランプコインを相当量取得する計画だ。
この提携は「暗号資産(仮想通貨)、愛国心、そして長期的な成功」という共通のビジョンに基づくと説明されている。
6日時点で、トランプコインは時価総額20.3億万ドル(約2923.2億円)で、仮想通貨市場で45位に位置している。
提携発表を受け、トランプコインの価格は一時的に6.4%上昇した。しかし、その後すぐに発表前の水準に戻り、投資家やアナリストからは懐疑的な見方も出ている。
WLFIは、イーサリアム(ETH)などのアルトコインと共にTRUMPをポートフォリオに統合する方針だ。
これにより、仮想通貨市場における機関投資家としての存在感を強化する狙いがある。
この動きは、ミームコインを機関投資家向けの資産として活用しようとするWLFIの野心的な戦略の一環とみられる。
しかし、コミュニティの信頼やプロジェクト実行における課題も浮き彫りになった。
一方で、トランプブランドの仮想通貨ウォレットの開発計画は中止されたことが分かった。この背景には、WLFI内での内部対立があったとされている。
ウォレットプロジェクトの中止は、トランプ家の一部メンバーからの公然たる反対が引き金となった。
彼らはウォレットとの関連を否定し、開発者が不当表示を行っていると非難していた。
最終的に、ウォレットのウェブサイトはオフラインとなり、開発者には停止命令が送付される事態に発展した。
ウォレット計画は頓挫したものの、WLFIはトランプコインへの支援を再確認している。
WLFIは、戦略的な財務管理のためにトークンを蓄積することに注力すると強調した。
トランプ家が関わる仮想通貨プロジェクトはこれまでも厳しい目にさらされており、本質的な価値よりもブランドに依存しているとの批判も根強い。
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