決済プラットフォーム大手のストライプは7日、新たにステーブルコインを活用した金融口座サービスを100カ国以上で開始した。
このサービスにより、ユーザーは米ドル連動型のステーブルコイン「USDコイン(USDC)」や「USDB」を持ち、送金や受取が可能となる。
ストライプは2024年10月にステーブルコイン決済を導入し、オンライン店舗での法定通貨トークンによる支払いを実現してきた。
今回の新サービスでは、ユーザーが「従来の法定通貨銀行口座と同様に、米ドルステーブルコインの口座残高を送金、受取、保有することが可能になる」と発表されている。
ステーブルコインは、法定通貨に価値を裏付けられ、価格の安定性を保つ新しい暗号資産(仮想通貨)である。高インフレや資本規制に直面する国々では、資産の価値保存手段として需要が高まっている。
ストライプが2024年10月に買収したブリッジ(Bridge)の技術も今回のサービスに活用された。同社はブリッジを約1,573億円(11億ドル)で取得し、国際送金や資金管理の効率化を図っている。
今回の口座サービスは、北米や西欧を除外し、金融インフラが十分に整備されていない新興国を中心に提供される。
アルゼンチン、チリ、トルコ、コロンビア、ペルーなど100カ国以上のクライアントが利用可能となる。ブロックチェーン技術を用いることで、従来の銀行インフラに依存せず、手数料を抑えた迅速な国際送金が可能になる。
ストライプの新製品は、ステーブルコインが高インフレ、資本規制、金融インフラの不足に苦しむ発展途上経済国において、価値の保存手段としてますます注目されている時期に登場した。
ブロックチェーンシステムは国境を越えた送金のコストと検証を削減し、携帯電話、暗号資産ウォレット、インターネット接続を持つ誰もが、比較的安定した法定通貨で価値を送金、受取、保存することを可能にする。
また、オンライン決済や電子商取引の拡大に伴い、おすすめ仮想通貨を活用した新たな経済圏の形成も期待されている。ストライプの取り組みは、ステーブルコインの普及と国際金融サービスの進化をけん引するものといえる。
今後、ステーブルコインを活用した金融サービスがさらに拡大し、特に金融インフラの弱い地域では生活やビジネスの利便性向上に大きく寄与する可能性がある。ストライプの動向は、世界のフィンテック業界にも注目されている。
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