企業向けソフトウェア開発などを手掛ける米ストラテジー社は1日、2025年第1四半期の決算を発表した。
同社はビットコイン(BTC)を中心とした財務戦略を採用しており、暗号資産(仮想通貨)市場で注目を集めている。
最新の報告によると、ストラテジー社は2025年4月28日時点で55万3555 BTCを保有している。
この保有ビットコインの評価額は約379億ドル(約5兆4197億円)に上る。1ビットコインあたりの平均取得コストは6万8459ドル(約979万円)であった。
同社は第1四半期に損失を計上したものの、市場からの評価は高く、時価総額は約520億ドル(約7兆4360億円)と推定される。
第1四半期末時点でのビットコイン価格の下落が未実現損失につながったが、その後の価格回復により将来的な利益が見込まれる可能性もある。
ストラテジー社のビットコイン集中戦略は、大きなリターンをもたらす可能性がある一方で、価格変動リスクも伴う。
しかし、同社がビットコイン保有量を増やし、財務目標を引き上げたことは、ビットコインを長期的な価値保存手段として確信している表れと言えるだろう。
決算発表後、同社の株価は当初安定していた。
これは、投資家がビットコイン保有拡大と同社の戦略的方向性に対して、現時点では中立的な見方をしていることを示唆しているのかもしれない。
ストラテジー社は、さらなるビットコイン購入資金を調達するため、新たに210億ドル(約3兆円)規模の市場価格発行(ATM)による株式公開を発表した。
この資金調達策もあり、同社は最近の報告期間中に30万1335 BTCを追加でバランスシートに加えている。
さらに同社は、2025年のビットコイン運用利回り目標を従来の15%から25%への引き上げを実施。
期待されるビットコインによるドル建て利益目標も100億ドル(約1兆4300億円)から150億ドル(約2兆1450億円)へと、それぞれ大幅に引き上げた。
これは、ビットコイン投資からのリターン最大化に向けた同社の強い意欲を示すものだ。
第1四半期の業績は損失となったが、現金ポジションは6030万ドル(約86億2300万円)に改善しており、効果的なキャッシュマネジメントが行われていることがうかがえる。
ストラテジー社は今後も積極的なビットコイン投資を継続し、仮想通貨市場におけるその地位を固めていくとみられる。
このような積極的な姿勢は、機関投資家による仮想通貨 投資の一例として注目されるだろう。
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