企業向けビットコイン保有大手ストラテジー社は、10億ドル相当のビットコインを追加購入し、総保有量を59万BTC超に拡大したと発表。
企業向け暗号資産(仮想通貨)保有大手であるストラテジー社は15日、約10億ドル相当のビットコイン(BTC)を追加購入した。
これにより同社のビットコイン総保有量は59万2100BTCとなり、現在の市場価格で約633億ドル(約9兆1200億円)規模に達する。
Strategy has acquired 10,100 BTC for ~$1.05 billion at ~$104,080 per bitcoin and has achieved BTC Yield of 19.1% YTD 2025. As of 6/15/2025, we hodl 592,100 $BTC acquired for ~$41.84 billion at ~$70,666 per bitcoin. $MSTR $STRK $STRF $STRDhttps://t.co/BOs3GOaUva
— Strategy (@Strategy) June 16, 2025
今回の購入は、1BTCあたり平均10万4080ドルで1万100BTCを取得したものである。
購入資金は主に、ナスダックに上場したビットコイン連動型の新たな永久優先株式STRDの発行による手取金で賄われた。この株式発行により、同社は費用控除後で約9億7970万ドルを調達した。
STRDは、投資家が従来のエクイティ希薄化を避けつつビットコインへのエクスポージャーを得られるように設計されている。これは、同社が以前に発行したSTRKやSTRFといった商品に続くもので、革新的な資金調達手法と言える。
この買い増しは、イスラエルによるイランの核施設への攻撃報道など、中東の地政学的緊張が高まる中で行われた。この影響でビットコイン価格は一時的に11万ドルから10万3639ドルまで下落したが、ストラテジー社はこの価格下落を好機と捉えた。
同社のマイケル・セイラー氏が示すデジタル・ゴールドとしてのビットコインへの強い信念が、この積極的な蓄積戦略の背景にある。
なお、ストラテジー社は資産を安全に保管するため、セキュリティの高い仮想通貨ウォレットを利用していると見られている。
同社はインフレヘッジとしての仮想通貨の価値を確信しており、このような大手企業による投資は、仮想通貨市場全体の信頼性を高める要因となる。
今回の購入により、ストラテジー社のビットコインへの総投資額は418億ドルなり、ポートフォリオ全体の平均取得単価は1BTCあたり7万666ドルとなった。
この投資は年初来で19.1%のリターンを生み出しており、同社の戦略の有効性を示している。
マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー社は14日、約4億7250万ドルで4225BTCを追加購入。ビットコイン保有量は60万1550枚を突破。
ビットコイン価格が12万2000ドルを突破し、時価総額でアマゾンや銀を上回り世界5位の資産となった。機関投資家の需要が背景に。
スカイブリッジのスカラムッチ創設者がビットコインの2025年末価格を15万〜18万ドルと予測。現物ETFと機関投資家の参入が主な要因だ。
東証上場のリミックスポイントは、約315億円の資金調達を公表。全額をビットコイン追加購入に充てる予定で、企業価値向上を目指す。