ストラテジーは、4980BTCを追加取得した。総保有量は59万7325枚となり、ビットコイン総供給量の約2.84%に達した。
大手ビットコイン(BTC)保有企業のストラテジーは30日、新たに4980BTCを追加取得した。
取得総額は5億3190万ドル(約766億円)で、ビットコイン1枚あたりの平均価格は約10万6801ドルだった。
年初来のビットコイン利回りは19.7%を達成し、ストラテジーの総保有量は59万7325BTCに増加した。これはビットコインの総供給量2100万枚の約2.84%に相当する。
Strategy has acquired 4,980 BTC for ~$531.9 million at ~$106,801 per bitcoin and has achieved BTC Yield of 19.7% YTD 2025. As of 6/29/2025, we hodl 597,325 $BTC acquired for ~$42.40 billion at ~$70,982 per bitcoin. $MSTR $STRK $STRF $STRD https://t.co/xvWnSkfukS
— Michael Saylor (@saylor) June 30, 2025
今回の購入資金は、同社が実施している暗号資産(仮想通貨)市場での株式売却プログラムによって得られたものだ。
内訳は、MSTR普通株式、STRK無期限優先株式、およびSTRF無期限優先株式の売却益で構成される。
直近1週間で、同社はMSTRクラスA普通株式135万4500株を売却し、5億1950万ドルを調達した。
これらの資金調達は、2027年までに株式公開や転換社債を通じて840億ドルを調達する42/42計画に沿った動きである。
この計画は、当初の目標であった420億ドルから倍増されたものであり、ストラテジーの積極的なビットコイン蓄積戦略を明確に示している。
株式売却が順調に進んでいることは、同社のビットコインを核とした事業モデルに対する投資家の信頼を反映していると言える。
ストラテジーの保有量がビットコイン総供給量の約2.8%を占めるに至ったことは、市場に流通するBTCの量を減少させ、価格上昇圧力の一因となる。
同社による継続的な購入は、市場のボラティリティに関わらず続けられている。
このような大手企業による大量保有は、承認されたビットコインETFと並び、機関投資家の関心が高まっている証左ともいえる。
今回の取得は、6月30日に米SECへ提出された8-K文書で正式に開示された。
同社のマイケル・セイラー取締役会長は、「21年後、もっと買っておけばよかったと思うだろう」と述べ、ビットコインの長期的な可能性を強調した。
市場のセンチメントと供給力学の両面から、ストラテジーの動向は今後も仮想通貨市場全体に大きな影響を与え続けるとみられる。
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