マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー社は14日、約4億7250万ドルで4225BTCを追加購入。ビットコイン保有量は60万1550枚を突破。
企業向けソフトウェア開発を手がけるストラテジー社は14日、4225BTC追加購入した。
1BTCあたりの平均取得価格は約11万1827ドルだった。
今回の購入により、同社のビットコイン総保有量は60万1550BTCに達した。
これまでの取得総額は約428億7000万ドルとなり、平均取得単価は約7万1268ドルだ。
Strategy has acquired 4,225 BTC for ~$472.5 million at ~$111,827 per bitcoin and has achieved BTC Yield of 20.2% YTD 2025. As of 7/13/2025, we hodl 601,550 $BTC acquired for ~$42.87 billion at ~$71,268 per bitcoin. $MSTR $STRK $STRF $STRDhttps://t.co/HhlFIy1m3H
— Strategy (@Strategy) July 14, 2025
米SECへの提出書類によると、今回の購入資金は、市場価格で自社株を新規発行して売却するATMプログラムを通じて調達された。
具体的には、クラスA普通株式など複数の自社株を売却し、合計で約4億7250万ドルの資金を確保した。
同社は長期的な財務戦略の一環として、この手法を積極的に活用している。
この戦略により、ストラテジー社は保有する暗号資産(仮想通貨)を売却することなく、財務準備資産としてのビットコインを継続的に積み増すことが可能だ。
なお、ATMプログラムにはまだ多額の発行枠が残っている。
今回の購入期間中、ビットコイン価格は一時、史上最高値となる12万3218ドルを記録した。
この価格高騰が、企業の資産としてのビットコイン購入を後押しする一因となった。
同社のビットコイン保有による含み益は、300億ドルを超えるとみられている。
マイケル・セイラー会長は、以前からビットコインをデジタルの金と位置づけており、同社の仮想通貨中心の戦略を強力に推進している。
ストラテジー社の積極的な姿勢は、他の企業が仮想通貨へのエクスポージャーを得る上でのモデルケースと見なされている。
同社は今後も、企業戦略の中核にビットコインを据え続ける方針だ。
同社の戦略はビットコインに特化しているが、市場全体ではイーサリアム(ETH)のような他のアルトコインも注目を集めている。
ビットコイン価格が12万2000ドルを突破し、時価総額でアマゾンや銀を上回り世界5位の資産となった。機関投資家の需要が背景に。
スカイブリッジのスカラムッチ創設者がビットコインの2025年末価格を15万〜18万ドルと予測。現物ETFと機関投資家の参入が主な要因だ。
東証上場のリミックスポイントは、約315億円の資金調達を公表。全額をビットコイン追加購入に充てる予定で、企業価値向上を目指す。
仏半導体企業シークアンスは8日、ビットコイン財務戦略のため3億8400万ドルを調達。企業の仮想通貨採用の新たな動きとして注目される。