ソラナ(SOL)基盤のミームコイン「Troll(TROLL)」は24日、作成から約1年を経て価格が急騰した。
今回の急騰により、ある投資家は2024年12月中旬、時価総額がわずか約93万円であったTROLLを173ドル分購入。 それから4ヶ月間で、同コインは約3615倍急騰し、投資額は22万4390ドルに膨らんだ。
TROLLは2024年5月、ローンチパッドのPump.fun上で、古典的なインターネットミーム「Trollface」にちなんで作成された。
このキャラクターは他人のいら立ちを見て喜ぶ「インターネット・トロル」を表現するために用いられた。
元々は2008年にカルロス・ラミレス氏が描き、DeviantArtに投稿したウェブコミックの一部であり、その後史上最も人気のあるミームの一つとなった。
このソラナ基盤の暗号資産(仮想通貨)は、作成後ほぼ1年間、ほとんど注目を集めなかった。
過去には、時価総額が1月に最高約150万円に達したが、4月には最低約65万円まで下落。しかし、4月20日、このコインは約600倍急騰し、時価総額は約3億8,600万円に達した。
DEX Screenerによると、その後も連日上昇を続け、最高時は約39億1,400万円を記録した。
このトレーダーは2024年12月16日に0.8SOL(当時のレートで約173ドル)でTROLLを購入。 その後、3週間強が経過すると共に、他の暗号資産とともに新たなウォレットへ資金を移動させた。
さらにトレーダーは、21日まで待機し、価値が刻々と膨らむポジションを少しずつ売却し始めた。
ソラナのブロックエクスプローラーSolscanによると、記事執筆時点でこのトレーダーはTROLLの取引において97回のトランザクションを通し、103,900ドル相当の利益を確定している。
ウォレットには依然として約12万490ドル相当のTROLLが残っており、その価値は今後上昇または下落する可能性がある。
TROLLは過去48時間で極めて激しい値動きを示した。 トレーダーが21日に最初のまとまった売り注文を出した後、同コインの時価総額は約840万ドルから、約380万ドルへと約55%急落した。
さらに売却が進むと、時価総額は約1580万ドルまで急騰したが、その後再び25%下落した。水曜日には、時価総額が約35億7500万円まで跳ね上がった。
少額のミームコイン投資が大きな利益につながるケースも見受けられる。 昨年、あるトレーダーはPNUTという暗号資産で16ドルの投資を、2週間足らずで約300万ドルに増やした。 また、別のトレーダーはGOATで5000ドルを、約150万ドルにした例もある。
中でも特に有名な例として、人気ミームコインであるコビトカバのMoo Deng(MOODENG)に約800ドルを投じ、約1000万ドルにまで増やしたトレーダーが存在する。
しかし、このトレーダーは利益確定売りを行わず、1ヶ月もしないうちに利益の大半を失った。
ミームコインは、数分で急騰することもあれば、同じ速さで急落することもある。 TROLLも過去最高時の約2926万ドルから42%下落し、現在は約1690万ドルとなっている。これに伴い、前述のトレーダーが保有するTROLLの価値も減少している。
こうした激しい値動きはミームコイン投資の常であるが、最近では単なる話題性に留まらず、独自の技術やコンセプトを持つプロジェクトが登場し、注目を集めている。
その一例が、イーサリアム(ETH)基盤の暗号資産「MIND of Pepe (MIND)」だ。
MIND of Pepeは、人気のインターネットミーム「Pepe」をモチーフとしながら、高度な人工知能(AI)をエコシステムの中核に統合している。
自律型AIエージェントとして設計され、ソーシャルメディアや市場ニュースのデータを広範にスキャン・分析して、市場センチメントや新たなトレンドを特定する能力がある。
将来的には、分散型アプリケーション(dApps)との対話、総供給量の25%を管理するウォレットの運用、さらにはデータ分析に基づいた新規トークンの発行まで行う計画がある。
このプロジェクトへの期待は高い。 2025年4月下旬時点で実施中の仮想通貨プレセールでは、これまでに総額850万ドル以上の資金調達に成功しており、目標額である1000万ドル達成も視野に入っている。
また、AIエージェントの正式なローンチは5月10日に予定され、市場の関心はさらに高まっている。 加えて、プレセール参加者には最大268%という高い年間利回り(APY)でのステーキング機会が提供され、長期的な保有を促す設計となっている。
セキュリティ面では、スマートコントラクトがCoinsultやSolidProofといった監査企業による監査を受け、信頼性の確保に努めている。
AI技術と強力なミーム文化の融合は、暗号資産市場に新たな可能性をもたらす動きとして注目されている。
MIND of Pepeのようなプロジェクトは、単なる投機的側面だけでなく技術革新の観点からも関心を集める。
そのユニークなアプローチと今後の展開に関しては、詳細を確認する価値があるだろう。
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