シーベルト・ファイナンシャルが最大1億ドルの資金調達計画を発表。調達資金はビットコインやAI技術などの高成長分野に投資される。
ナスダック上場の金融サービス企業シーベルト・ファイナンシャルは9日、最大1億ドルの資金調達計画を発表した。
米証券取引委員会(SEC)がS-3シェルフ登録届出書を承認し、同社は株式、債券、ワラントなど多様な証券発行が可能となった。調達された資金は暗号資産(仮想通貨)やAI技術への投資に充てられる。
シーベルト・ファイナンシャルは調達資金を3つの戦略分野に集中投入する計画を明らかにした。
第一の投資対象はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)といった主要な仮想通貨だ。これにより、ストラテジー社のような企業に続く機関投資家として新しい仮想通貨市場への本格参入を図る。
第二の柱はAI技術への投資となる。金融サービス全般にわたってAI駆動型ソリューションの導入を進め、フィンテック分野での競争力強化を目指している。
第三の戦略として、長期ビジョンに合致する企業の戦略的買収も検討。事業基盤の拡大と技術革新の加速を図る方針だ。
シーベルト・ファイナンシャルは55年以上の歴史を持つ多様化した金融サービス企業だ。1967年にミューリエル・シーベルトがニューヨーク証券取引所で最初の女性議席所有者となって以来、証券仲介、投資顧問、保険業務など幅広いサービスを提供している。
同社のジョン・J・ゲビアCEOは「シェルフ登録は当社の技術戦略を拡大するための基礎的な一歩だ」と述べ、AI、仮想通貨、イノベーションの重要分野で迅速な行動を取るために追加的な資本アクセスが必要との考えを示した。
今回の資金調達計画は、伝統的な金融サービス企業が新興技術分野への積極投資を通じて競争力を維持しようとする動きの一環といえる。ただし、アルトコイン市場の価格変動リスクや既存株主の持分希薄化リスクなど、一定のリスクも伴う投資戦略となっている。
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