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米SEC、XRP等含むグレースケール複合型ETFの上場承認を保留

03.07.2025 8:57 1 分で読了 友也 葉月
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米SEC、XRP等含むグレースケール複合型ETFの上場承認を保留

米SECは、グレースケールの大型株ファンドETFの上場承認を一時停止し、再審査すると発表した。市場の不正操作への懸念が背景にある。

米SECは1日、グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド(GDLC)のETFへの転換承認を一時停止し、再審査することを明らかにした

このファンドは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など複数の主要な暗号資産(仮想通貨)で構成される指数に連動する。

今回の決定は、米SECの取引市場部門がNYSEアーカで同ファンドの上場を承認したわずか1日後のことだ。

承認から一転、SECが審査保留を決定

グレースケールのGDLCは、当初2018年に店頭市場で取引される信託として開始された。

同社はこれを現物ETFに転換するため、規制当局の承認を求めていた。

米SECは1日、既存の規則に基づき、同ファンドのNYSEアーカへの上場を迅速に承認した。

しかし、その翌日に委員会は一転して承認を保留する命令を発令した。

この措置は、さらなる評価が必要であるとして、証券取引所法に基づき決定された。

規制上の懸念と市場への影響

今回の承認停止の背景には、仮想通貨の現物市場における市場操作や監視体制、投資家保護に関する根強い懸念が存在する。

これは過去にビットコインETFの申請が何度も却下されてきた経緯とも関連している。

特に、ファンドに含まれるリップル(XRP)やカルダノ(ADA)といった、ビットコイン以外の資産に対する監視の目が厳しくなっている。

このファンドは、XRPとADAへのエクスポージャーを提供する初のETFとなる見込みだった。

しかし、今回の承認停止により、これらの資産へのアクセスは当面見送られることになり、GDLCは引き続き店頭取引商品としての地位にとどまる。

米SECによる相反する一連の動きは、仮想通貨市場における規制革新の促進と、投資家保護という責務との間で当局が直面する緊張関係を浮き彫りにしている。

この決定は、今後のイーサリアム関連の金融商品にも影響を与える。

Cryptodnesライター。ブロックチェーン技術から最新のDeFi、NFTトレンドまで、専門知識を基に正確かつ魅力的な記事を執筆。初心者向け解説から専門家向けコラムまで幅広く対応。

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