スカイブリッジのスカラムッチ創設者がビットコインの2025年末価格を15万〜18万ドルと予測。現物ETFと機関投資家の参入が主な要因だ。
米投資企業スカイブリッジ・キャピタルのアンソニー・スカラムッチ創設者は8日、ビットコイン(BTC)の価格が2025年末までに15万ドルから18万ドルに達するとの予測を明らかにした。
元ホワイトハウス職員でもあるスカラムッチ氏は、ビットコインを戦略的な準備資産として一貫して支持している。
同氏はビットコインの供給上限が2100万枚に設定されている希少性と、世界経済が不透明な状況下での安全資産としての役割を強調した。
今回の予測は、機関投資家による採用拡大や規制の明確化といった市場の動向を反映している。
スカラムッチ氏は、2024年初頭に承認された現物ビットコインETFの役割を特に重視している。
ETFにより、伝統的な資産運用家がウォレットや取引所を介さずにビットコインへアクセスできるようになったと指摘した。
同氏はこれを2000年代の金ETFの普及と比較し、ETFは需要を安定させ、価格を押し上げると述べている。
政府系ファンドや機関投資家の参入拡大が、暗号資産(仮想通貨)市場の力学を再構築しているとの見方だ。
ETFの成功がポートフォリオへのビットコイン組み入れを促進し、過去のスーパーサイクルと同様の動きを見せていると分析した。
スカラムッチ氏は、現在のビットコインへの参加を歴史的な資産蓄積になぞらえている。
今のビットコイン購入は、1626年にマンハッタン島を数ペニーで手に入れるようなものだと述べ、長期的な成長の可能性を示唆した。
同氏が運用するビットコイン関連ファンドは昨年、150%のリターンを記録しており、機関投資家の信頼を裏付けている。
ビットコインETFの成功は、主要なアルトコインであるイーサリアム(ETH)など、他のデジタル資産への関心も高めている。
一方で、同氏はビットコインの短期的な価格変動や規制に関する不確実性も認識している。
しかし、これらのリスクは一時的なものであり、希少性に裏打ちされた長期的な価値に比べれば重要度は低いとの見方を示した。
この予測は、ビットコインが主流の資産クラスとして成熟する重要な局面にあることを示している。
マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー社は14日、約4億7250万ドルで4225BTCを追加購入。ビットコイン保有量は60万1550枚を突破。
ビットコイン価格が12万2000ドルを突破し、時価総額でアマゾンや銀を上回り世界5位の資産となった。機関投資家の需要が背景に。
東証上場のリミックスポイントは、約315億円の資金調達を公表。全額をビットコイン追加購入に充てる予定で、企業価値向上を目指す。
仏半導体企業シークアンスは8日、ビットコイン財務戦略のため3億8400万ドルを調達。企業の仮想通貨採用の新たな動きとして注目される。