米国初のステーキング機能付きソラナ現物ETFが2日に取引開始。REX SharesとOsprey Fundsが開発し、画期的な構造で規制をクリアした。
米国の資産運用会社REX SharesとOsprey Fundsは1日、ソラナ(SOL)の現物ステーキングETFの取引を2日から開始することを明らかにした。
このETFは、米国の暗号資産(仮想通貨)市場において画期的な商品であり、ソラナへの現物エクスポージャーとネイティブのステーキング報酬を組み合わせている。
また、1940年投資会社法に基づくC株式会社として構成されており、従来の信託型商品で見られた利回りやカストディに関する規制上のハードルを回避している。
このアプローチにより、ステーキングによる収益が税務やコンプライアンス上の懸念なく投資家に分配されることが可能になる。
Coming Wednesday: The First-Ever Staked Crypto ETF in the U.S.!
Introducing the REX-Osprey™ SOL + Staking ETF, designed to track the performance of Solana while generating yield through on-chain staking.
✔️ SOL exposure
✔️ Staking rewardsA new era of yield-generating… pic.twitter.com/YwJaqdmnHp
— REX Shares (@REXShares) June 30, 2025
REX Sharesは、多くの企業が用いる従来の19b-4登録モデルを避け、米SECの承認を加速させる戦略をとった。
アナリストは、この戦略が規制当局の仮想通貨商品に対する姿勢が変化する中で、最初の承認を得る上で有利に働いたと指摘している。
現物ビットコインETFの承認に続き、ソラナETFも2025年中に95%の確率で承認されるとの見方が強い。
これは、機関投資家のステーキングへの関心の高まりと、仮想通貨市場全体の普及が背景にある。
このETFは、ソラナの価格パフォーマンスに連動しつつ、投資家がオンチェーンでのステーキング報酬を得ることを可能にする。
利回りを生む仮想通貨投資商品への需要に応えるものであり、様々な仮想通貨ステーキングランキングでも高利回り銘柄は常に注目を集めている。
ETFのローンチに対する期待感から、ソラナの価格は最近2%上昇し155ドルに達した。
1日の取引高も45%増加し、36億6000万ドルを記録している。
米SECは6月22日、REX Shares社からの申請を確認し、ETFを正式に承認した。
これにより、2日のローンチに向けた準備が整った。
C株式会社という構造的革新は、従来の仮想通貨信託とは異なり、ステーキング利回りの効率的な分配と米国の証券規制への準拠を両立させている。
アナリストのJames Seyffart氏やEric Balchunas氏も、このETFの重要性を強調している。
今回のETFのデビューは、ソラナの高速なトランザクション処理能力と成長を続けるDeFiエコシステムに対する投資家の信頼が回復するタイミングと重なった。
これが、ETF候補としてのソラナの魅力をさらに高めている。
今後は仮想通貨市場の動向も注視される。
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