仮想通貨の管理会社リザーブワンがSPAC合併でナスダック上場を計画。BTC主導のポートフォリオで機関投資家向けサービスを提供。
暗号資産(仮想通貨)管理会社リザーブワンは8日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じてナスダック市場への上場を計画していることが明らかになった。
この取引は2025年第4四半期に完了する見込みで、ティッカーシンボルRONEで取引されると報告されている。
今回のSPAC合併は、M3-Brigade Acquisition V Corpとの間で行われる。
合併による資金調達額は10億ドルを超え、その中には7億5000万ドルのPIPEが含まれる。
この私募増資には、Blockchain.comやクラーケンといった仮想通貨関連企業に加え、ウィルバー・ロス元米商務長官などの著名な投資家も参加する。
リザーブワンのポートフォリオは、ビットコイン(BTC)を主軸とし、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などの他の仮想通貨で補完する戦略をとる。
また、ステーキングやレンディング、イールド生成を組み合わせた機関投資家向けの資産管理サービスを提供する。
ビットコインの保管は仮想通貨取引所コインベースが担当する。
リザーブワンのCEOは、マイニング事業企業Hut 8のジェイミー・レバートン元CEOが務める。
同氏はビットコインを企業のバランスシートに組み込んだ実績で知られている。
また、コインベース・アセット・マネジメントのセバスチャン・ベア元プレジデントが社長兼投資責任者に就任する。
取締役会には、テザー社のリーブ・コリンズ共同創設者や実業家のウィルバー・ロス氏、ジョン・ダゴスティーノ氏など、著名な人物が名を連ねる。
レバートン氏は、仮想通貨投資への参加に透明性と機関投資家レベルの厳格さをもたらす極めて重要な瞬間だと述べている。
この動きは、仮想通貨の複雑性や価格変動を懸念する機関投資家に対し、規制に準拠した参入経路を提供するものだ。
実績ある資産と伝統的な資産管理の枠組みに焦点を当てることで、より安全なアプローチを採用する。
これは、市場の成熟を背景とした機関投資家の関心の高まりを浮き彫りにしている。
その他にも今後の成長が期待されるソラナのようなプロジェクトにも関心が集まっている。
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