東証上場のリミックスポイントは、約315億円の資金調達を公表。全額をビットコイン追加購入に充てる予定で、企業価値向上を目指す。
エネルギー事業やフィンテック事業を手掛けている東証上場企業リミックスポイントは9日、約315億円の資金調達を実施し、全額をビットコイン(BTC)の購入に充当することが明らかになった。
今回の資金調達は、第25回新株予約権と無担保社債の発行を通じて行われ、調達資金は財務資産としてのビットコイン保有量を拡大する目的でのみ使用される。
🚨🇯🇵 JAPAN’S REMIXPOINT TO RAISE $215M TO BUY MORE #BITCOIN!
ANOTHER PUBLIC COMPANY BETTING BIG ON $BTC! 🔥 pic.twitter.com/L468IBE4kq
— Crypto Jargon (@Crypto_Jargon) July 9, 2025
リミックスポイントは、取締役会で広範な議論を重ねた結果、ビットコインの長期的な可能性を確信したと説明している。
この動きは、企業価値を高めつつ、将来の機会に対する柔軟性を維持するためのリスク調整済み戦略と位置付けられている。
短期的な目標として3000BTCの保有を目指すが、この数値は市場の状況や同社株価に応じて変動する。
現在、同社は1051BTCを保有しており、ビットコインを保有する上場企業の中で世界30位にランク付けされている。
リミックスポイントの高橋由彦CEOは、東証上場企業のCEOとして初めて給与全額をビットコインで受け取ることを表明した。
これは株主と方向性を一にするガバナンスを示すものだ。
同社の株価はビットコインの価格動向と密接に連動しており、成長の原動力として暗号資産(仮想通貨)への関与を強める動機となっている。
今回の資金調達に伴う新株予約権の発行により、新たに5500万株が創出され、39.9%の希薄化が生じる見込みだ。
同社はビットコイン以外にも、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)といった複数のアルトコインを保有している。
2024年9月にはこれらの資産に35万1700ドル相当を充てた。
リミックスポイントの動きは、財務資産としてビットコインを優先する世界的な企業の潮流に沿ったものだ。
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