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BTCデジタル、ビットコイン中心からイーサリアム重視戦略へ転換

18.07.2025 10:49 1 分で読了 実花 倉本
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BTCデジタル、ビットコイン中心からイーサリアム重視戦略へ転換

シンガポール上場企業BTCデジタルは、事業戦略をビットコインからイーサリアムへ転換する。ETHエコシステムでの資産構築を目指す。

シンガポールのブロックチェーン企業BTCデジタルは17日、事業戦略をビットコイン(BTC)中心からイーサリアム(ETH)重視へと転換する方針を明らかにした

この戦略変更に伴い、同社は600万ドルの資金を調達し、すでにそのうち100万ドル分でイーサリアムを取得済み。

今後は保有中および今後取得予定のビットコインをすべてイーサリアムに切り替え、長期的なオンチェーン資産プールの構築を目指していく。

今回の方向転換により、BTCデジタルはマイニング主導のビジネスモデルから、生産性の高い資産活用を重視するデジタル企業へと進化を遂げる見通しだ。

なお、同社の時価総額は2608万ドルに達しており、前年同期比で28.68%の力強い収益成長を記録している。

イーサリアムの優位性と市場の追い風

BTCデジタルのシグアン・ペンCEOは、今回の戦略転換の理由として、DeFiや現実資産(RWA)のトークン化、そして拡張性の高いスマートコントラクトにおけるイーサリアムの優位性を挙げている。

市場環境もこの動きを後押しした。イーサリアムの価格は、ETFへの資金流入や機関投資家の関心の高まりを受け、2025年7月18日には3500ドル台の5カ月ぶりの高値を更新。

同社のこの動きは、同じくイーサリアムを優先するビットマインやシャープリンク・ゲーミングといった同業他社の動きとも一致する。

これは、より広範な機関投資家の資本が、イーサリアムのユーティリティ主導のエコシステムへと移行していることを示している。

健全な財務基盤と将来の展望

BTCデジタルの積極的な方針転換は、その強固な財務基盤によって支えられている。同社の流動比率は27.49倍と高く、負債を上回る現金を保有している。

今後のロードマップでは、2025年末までに数千万ドル規模のイーサリアム準備金を構築することを目標に掲げている。

ステーキングプログラムやイーサリアムを担保としたイールドプール、DeFiおよびRWA関連の取り組みを通じて収益を生み出す計画だ。

アナリストは、BTCデジタルの今回の転換が、機関投資家による仮想通貨配分の指標となると指摘している。

これは、資本がビットコインの価値保存という物語から、イーサリアムの生産的資産としての枠組みへとシフトしていることを示す重要な動きと見られている。

CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。

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