仮想通貨取引所のOKXは10日、大手金融機関であるスタンダードチャータード、ブレバンハワード、フランクリンテンプルトンとのパートナーシップのもと、機関投資家向けの新たな「担保ミラーリング・プログラム」の開始を発表した。
このパートナーシップにより、機関投資家は暗号資産(仮想通貨)とトークン化されたマネーマーケットファンドを取引活動の担保として利用できるようになる。
スタンダードチャータードはドバイ国際金融センター(DIFC)の規制された保管機関として機能し、OKXはドバイの仮想資産規制当局(VARA)の規制下で担保管理と取引を促進する。
フランクリンテンプルトンはトークン化の専門知識を提供し、同社のマネーマーケットファンドがプログラムに組み込まれる。
代替投資マネージャーとして著名なブレバンハワードデジタルは、このプログラムに参加する最初の機関の一つとなっている。
ドバイのVARA枠組みは、デジタル資産の革新を促進し、透明性とセキュリティを高めるための明確で支援的な規制環境を提供している。
これにより、この取り組みが適切な監督のもとで行われることが保証される。
大手銀行スタンダードチャータードの参加は、取引所外での資産保管のセキュリティと信頼性を高め、専用の仮想通貨ウォレットを通じた取引所内の保管に関連するリスクを軽減する。
このコラボレーションは、デジタル資産を主流の金融活動に統合する先例を作り、それらの制度化に向けた重要な一歩となる。
仮想通貨取引におけるOKXの市場リーダーシップとスタンダードチャータードの保管専門知識の組み合わせは、機関投資家が安全に資本を展開するための強固なプラットフォームを生み出す。
また、ブレバンハワードデジタルの参加は、ビットコイン(BTC)だけでなく様々なアルトコインを含むデジタル資産分野での存在感を拡大しようとする機関投資家に向けて、プログラムの魅力をアピールしている。
トークン化されたマネーマーケットファンドの使用により、仮想通貨エコシステム内でポートフォリオを管理する際に、より大きな資本効率と柔軟性が可能になる。
このプログラムは、伝統的金融とデジタル資産の融合における重要な足掛かりになると見込まれる。
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