MoonPayとマスターカードが提携し、世界1億5000万の加盟店で使えるステーブルコイン決済対応のバーチャルカードを提供。
マスターカードとMoonPayは15日、世界中の1億5000万の加盟店でステーブルコインでの支払いを可能にするために提携し、ステーブルコインによる決済が可能なバーチャルカードをリリースすると発表した。
この取り組みによりユーザーは、自分の暗号資産(仮想通貨)ウォレットに保有するテザー(USDT)などのステーブルコインを、マスターカード加盟店で即時に決済へ利用できるようになる。
従来、を日常の買い物に使うには法定通貨への両替など手間がかかったが、MoonPayのインフラを活用することで、決済時にステーブルコインが自動で法定通貨に換算される仕組みが導入可能となった。
#Stablecoins, meet 150M+ checkout counters. Enterprises and #fintechs can now offer Mastercard-branded cards linked to consumers’ stablecoin balances — unlocking new ways to pay and be paid.
In partnership with @moonpay, we’re combining our trusted global #payments network with… pic.twitter.com/WMX6sqclze— Mastercard News (@MastercardNews) May 15, 2025
今回発表されたバーチャルカードは、メタマスクやコインベースウォレットなど主要な仮想通貨ウォレットに対応しているのが特徴だ。
物理カードではなく、スマートフォンやPCなどデジタル環境で即時に発行・利用できる。
マスターカードの既存ネットワークを経由することで、世界1億5000万の加盟店においてステーブルコイン決済を可能とした。
決済時には、MoonPayの決済基盤がウォレット内のステーブルコインをリアルタイムで現地通貨に変換し、通常のクレジットカードと同様に利用できる。
この仕組みにより、例えばテザーを保有するユーザーが、レストランやオンラインショップで直接支払いを済ませることができるようになった。
また今回の取り組みは、「価格が安定したドル建ての資産」として世界中で需要が高まるステーブルコインを、誰でも手軽に使える環境を整えた点が注目される。
MoonPayのイバン・ソト・ライトCEOは、「ステーブルコインはブロックチェーン上のドル資産であり、インターネット環境があれば誰でも光の速さで資金を受け取れる」と述べている。
新興国など、現地通貨の価値変動が大きい地域や銀行インフラが不十分な地域にとっては、仮想通貨ウォレットとバーチャルカードを組み合わせて決済することで、安定した資産の活用や国際送金の利便性向上が期待される。
今回の提携は数年にわたるMoonPayとマスターカードの連携の成果であり、ブロックチェーン資産と既存金融システムの架け橋となる可能性を秘めている。
ステーブルコインの決済インフラが広がることで、今後さらに仮想通貨の実用性や普及が進むか注目される。
コインベースは5月11日、海外サポートスタッフによる内部関与で顧客情報が流出し、約2,900億円の身代金を要求されたと発表。
暗号資産取引所コインベースが、主要株価指数S&P500に初めて採用されることが決まった。業界の伝統的金融市場への統合が進む。
米Wellgisticsは、5,000万ドルの資金枠でXRPを決済と準備資産に活用。医薬品流通業界での決済効率化を目指す。
トランプ前大統領が仮想通貨戦略備蓄案の投稿にリップル関係者の草稿を使用し、後に不快感を示した経緯が明らかになった。