マイクロソフトは、FabricにSpace and Timeを統合し、ビットコインなど主要ブロックチェーンのリアルタイムデータ提供を開始した。
大手テック企業マイクロソフトは20日、Space and Time Labsとの連携を通じて、同社のエンタープライズ向け分析プラットフォーム「Fabric」ユーザー向けにブロックチェーンデータの提供を開始した。
この統合により、企業はマイクロソフトのクラウドストレージ「Azure OneLake」を介して、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、スイ(SUI)のリアルタイムかつ検証可能なブロックチェーンデータにアクセスできるようになるという。
📣 Just announced at #MSBuild: Space and Time indexed blockchain data will be integrated with @Microsoft Fabric.
As part of the integration, Microsoft developers will be able to access Space and Time indexed data from Bitcoin, @SuiNetwork, and @ethereum through Fabric. pic.twitter.com/jOHThHuuVI
— Space and Time (@SpaceandTimeDB) May 20, 2025
従来、企業がブロックチェーンデータを業務システムに取り込むには多くの手間と時間がかかっていた。
今回の連携では、Space and Time独自のゼロ知識証明(zero-knowledge proofs)と、Proof of SQLコプロセッサによるクエリ加速技術が導入されている。
これにより企業は、Azure OneLakeを通じて、ビットコインなどのブロックチェーンネットワークのリアルタイムかつ検証可能なデータ取得と、Fabricによるデータ分析や可視化が可能となった。
この技術によって、金融機関や大企業は、従来型のデータベースとスマートコントラクトなどのオンチェーンデータを組み合わせたハイブリッドなアプリケーションを構築できるようになる。
近年、暗号資産(仮想通貨)、分散型アプリケーション(dApps)、分散型金融(DeFi)、デジタル資産管理などの分野で、信頼性が高く監査可能なブロックチェーンデータへのニーズが高まっている。
今回の取り組みは、マイクロソフトがWeb3時代におけるエンタープライズの信頼性・効率性・拡張性の課題に対応するものだ。
また、Space and Timeは直接的な収益よりも、エコシステム拡大に重点を置いている。
Fabricでのブロックチェーンデータ活用は、金融やIT分野のさまざまな企業が、オンチェーン取引分析など新しいデータ活用に挑戦するきっかけとなりそうだ。
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