東京を拠点とする日本の投資・ホテル運営会社Metaplanet(メタプラネット)は24日、ビットコイン(BTC)の保有量が合計5000BTCに達したことを発表した。
これは、2025年末までに1万BTCを保有するという当初目標の半分に相当する達成である。
今回の発表には、最近実施された約1360万ドル相当の145BTC追加購入が含まれており、購入時の平均価格は1BTCあたり約9万3327ドルと示された。
同社が保有する5000BTCの平均取得価格は約85,621ドルであり、投資総額は約4億2800万ドルに達している。
Metaplanetの暗号資産(仮想通貨)としてのビットコイン蓄積は、2024年に開始された戦略の一環であり、デジタル資産の活用を通じ株主価値の向上を目指す。
同社は世界有数のビットコイン保有企業としての地位を確立するとともに、一般的な投資リターンを超える価値創出を狙い、ビットコインの長期的な価格上昇と企業財務における資産としての有用性を裏付ける姿勢を示している。
これらの投資により、Metaplanetは2025年の年初来ビットコイン利回りが121.1%に達したと報告している。これは、同社のBTC保有が今年、大きなプラスリターンに貢献していることを示す。
同社のサイモン・ゲロヴィッチCEOは、この節目を日本を拠点とする世界有数のビットコイン保有企業となるための重要な一歩と位置づけ、さらに2026年末までに保有量を2万1000BTCに拡大する計画を明らかにした。
5000BTCの保有により、Metaplanetは現在、アジア最大かつ世界で10番目に大きなビットコインの企業保有者となっている。同社のビットコイン蓄積は急速に進展しており、今回の購入は約2820万ドル相当の330BTCを取得した直後に実施された。
発表時点での保有ビットコインの市場価値は、当時の価格水準に基づき約4億6000万ドルと評価される。また、Metaplanetのビットコイン戦略は、保有状況や利回り実績に関する透明性の高い報告と公的な情報開示を通じ、仮想通貨を中核的な財務資産と位置づける同社のコミットメントを明確にしている。
今回の動きは、企業がバランスシートの多様化と強化を狙いデジタル資産、特にビットコインを積極取得する成長トレンドの中で、Metaplanetの存在感をさらに高めた。
企業による仮想通貨投資は世界的に注目され、同社の先駆的な取り組みが他の日本企業にも波及する可能性を示している。
BMGLは5月16日、10億ドル規模のビットコイン取得に向けた独占交渉を開始し、アジア医療市場拡大を狙う戦略を明らかにした。
中国アパレル大手のアデンタックス・グループは、約8000BTCなど仮想通貨取得を目的とした株式発行について協議中と発表した。
ウクライナはバイナンスと連携し、欧州初の国家ビットコイン準備金の設立を目指す法案を準備している。
ビットワイズのマット・ホーガンCIOは、ビットコイン中心の投資から分散投資への移行を呼びかけた。分散投資がリターン向上と指摘。