メタプラネットは、2205BTCを追加取得した。同社のビットコイン総保有量は世界5位となり、テスラなどを上回った。
日本の投資会社メタプラネットは7日、2205BTCを追加取得した。
今回の購入により、同社の総保有量は15555BTCになり、世界で5番目に大きい上場企業保有者となった。
同社は1BTCあたり平均10万8237ドルで取得し、購入総額は2億3870万ドルに上った。
メタプラネットは2024年12月18日にビットコイン(BTC)財務戦略を正式な事業ラインとして開始して以来、一貫して保有量を拡大している。
同社は2025年3月時点で4046BTCだった保有量を、わずか4カ月で約4倍に増やす急速な拡大を実現した。
同社独自の指標であるBTC利回りは、7月1日から7日の1週間で15.1%上昇し、年初来では416.6%に達している。
この指標は、完全希薄化後株式数あたりのビットコイン保有量の変化率を示すもので、株主価値向上の効果を測定している。
今回の追加購入は、同社が6月に開始した555ミリオンプランの一環だ。
この計画では2027年末までに21万BTCの取得を目標としており、従来の21ミリオンプランを大幅に上回る野心的な戦略となっている。
今回の追加購入により、メタプラネットは企業保有ランキングで大きく順位を上げた。
テスラ、ギャラクシー・デジタル、クリーンスパークなどの米国企業を上回り、5位に浮上した。
世界トップはストラテジーの59万7325BTCが維持しているが、メタプラネットの急速な資産拡大は市場で注目されている。
同社は株式発行権の行使による資金調達を活用してビットコイン購入を継続。
7月4日にはEVO FUNDに発行した300億円の債券のうち60億円を早期償還するなど、柔軟な資本戦略を展開している。
同社の株価は7日に7%上昇し、過去1カ月で15.73%、年初来で345.98%の上昇を記録している。
2025年第2四半期の売上高は11億円と前年同期比42.4%増となり、新しい暗号資産(仮想通貨)戦略と事業成長の両立を実現している。
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