イーサリアム基盤の分散型取引所(DEX)の預かり資産総額(TVL)はこのほど、2021年のピーク時から約90%減少している。
一方、レイヤー1(L1)ブロックチェーンエコシステム全体は多様化と成長を続けており、2025年の仮想通貨投資市場は新たな転換点を迎えている。
イーサリアム上のDEXにロックされている総価値は、2021年11月のピーク時には440億ドル(約6兆3,400億円)に達していたが、現在は約50億ドル(約7,200億円)まで減少している。
この急激な落ち込みは、アルトコイン価格の下落、競合チェーンへの資金流出、そしてレイヤー2(L2)ネットワークの活動停滞などの複合的要因によるものだ。
特に注目すべきは、イーサリアム全体のDeFi TVLも前期比で35%以上減少し、約730億ドル(約10兆5,000億円)となっている点である。BNBチェーンやソラナといった競合チェーンが資金を集め、マーベリック・プロトコルやスターゲイト・ファイナンスといったイーサリアム上の主要プロトコル自体の取引量も減少している。
一方で、レイヤー1エコシステム全体を見ると、TVLは約970億ドル(約14兆円)に達し、2025年初頭には過去最高水準を記録した。イーサリアムはその中でも約54%の市場シェアを維持しており、L1市場全体としては依然として成長を続けている。
L1エコシステムの成長を支えているのは、DEX以外のセクターの活況だ。特にステーブルコイン、レンディング、現実世界資産(RWA)のトークン化、リキッドステーキングといった分野が全体のTVLを押し上げている。
イーサリアムのL2ネットワークにおけるTVLも記録的な540億ドル(約7兆8,000億円)に到達し、成長を続けている。これはL1の基盤技術が健全に進化していることを示しており、複数のレイヤーが互いに補完し合う形で発展している。
その中でも、新興L1ブロックチェーンの台頭が目覚ましい。特にソラナは、その技術的優位性から2025年にはイーサリアムを上回る評価を受ける可能性も指摘されている。ソラナのDEXはマーケットシェアの約24%を占め、BNBチェーンやBASEを上回っている。
2025年の仮想通貨投資市場では、複数のL1ブロックチェーンが独自の強みを活かして成長を続けることが予想される。
特に注目すべきは、ソラナ初のレイヤー2ソリューションとして登場した「Solaxy(SOLX)」だ。Solaxyは、ソラナのネットワーク混雑やトランザクション失敗といった課題を解決するために設計されており、2025年5月時点で3200万ドル(約46億円)のプレセール資金を調達している。
ソラナのセキュリティを継承しつつ、オフチェーン処理とロールアップ技術によってトランザクション速度、スケーラビリティ、信頼性を向上させる革新的な仮想通貨投資機会として注目を集めている。
SOLXトークンはステーキングによる年間約125%のAPY(年率利回り)を提供し、すでに90億以上のトークンがステーキングされている。また、ソラナとイーサリアム間のブリッジ機能も備えており、両エコシステムの利点を活用できる設計となっている。今後のメインネットローンチに向けて、価格上昇の可能性が期待されている。
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